おしゃべりに嘘!? 地方で違うイタリアのカーニバルのお菓子のネーミング
いよいよカーニバルの時期になってきました。
イタリアでは、何といってもヴェネツィアの華やかな仮装、扮装の謝肉祭が有名ですね。まるでタイムスリップしたかのような中世の貴族の衣装に身を包んだ人々が街中で見られます。
さて、ミラノはと言えば地味なカーニバルの幕開けとなりました。
一般的にマルテディ・グラッソと呼ばれる8日がカーニバルの最終日ですが、今週末から8日にかけお天気は下り坂で、12日から14日がミラノの守護聖人アンブロージョの謝肉祭のお祭りとなるため、盛り上がりに欠けている気がします。
ちびっ子たちがお姫さまや騎士、アニメのヒーロー、ヒロインに仮想して街を練り歩く姿を撮ろうと考えていたものの・・・挫折しました。残念。
スーパーケットでも子供用のお面や紙吹雪、仮装用の衣装などを積極的に売り出してアピールしていました。
そこで視点を変えて、この時期にイタリア人と切っても切れないカーニバルのお菓子の話題です。
近所のケーキ屋さんのショーケースにはキャッケレ(Chiacchere)が並んでいます。"手作り オーブンで焼きました"と表示にありますね。
別のベーカリー・ショップでは、
右端のシンプルなものからチョコレートがけのものまで。
このカーニバル時期のお菓子、イタリア全国的にはブジエ(Bugie=嘘)と呼ばれているそうです。
スーパーケットの無料雑誌のレシピによると、
小麦粉、卵、砂糖、少量のバターとラム酒かマルサラ酒で生地をつくり、揚げたものに粉砂糖をふりかけるというものでした。
揚げ菓子であっても舌触りが優しく軽くて、ついつい食べ過ぎてしまう罪なお菓子です。ミラノでの名称(Chicchere=おしゃべり)の通り、つまみながら親しい人々と楽しい時間を過ごすにはもってこいです。
知人に聞いたところ、ヴェネツィアではやや大きめなサイズでガラーニ、フィレンツェではチェンチ、ローマではフラッペと呼ばれていて形やサイズは多少の違いがあるようですが、揚げ菓子というのが共通点です。
この時期、イタリアを旅行される方なら、スーパーでプラスチックのパックに入っているものを見かけられるかもしませんね。ほろほろと崩れやすいので、ぜひイタリアで味わってみていただきたいです。
※2月のお題 カーニバル、チョコレート
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