ついにスタバがイタリア進出へ 来年ミラノに第一号店

公開日 : 2016年03月06日
最終更新 :
esselunga.JPG

 日本から来られた方からよく質問されるのが「イタリアにはコンビニがないんですか」です。

また「スタバはどこにありますか」とも聞かれます。両方ともイタリアには存在しません。

 しかし2017年、ついにイタリアにもスターバックスが進出することなりました。

第一号店はミラノ中心部に、そしてヴェネツィア、ヴェローナへと店舗を展開していくそうです。

代表取締役のハワード・シュルツ氏は「私にとって夢だった。以前はそのレベルに達していないと考えていたが、期は熟した」と話しています。

 私もスタバがイタリアにショップを開かないのは、イタリアのエスプレッソ文化を尊重しているからだと聞いたことがありました。

piccolo bar.JPG

 それもそのはず、イタリア人ほどカフェ(エスプレッソ)好きはいないでしょう。

朝のカプチーノから始まり、食後にはエスプレッソで締めくくり、おしゃべりするにもバール(Bar)で立ち飲み。くいっと一杯引っ掛けて、という表現がびったりなのです。

写真のような地味なバールから、洗練された洋菓子をも提供するエレガントなカフェテリアまで様々なお店があります。

 イタリアのカフェ消費量は年間60億杯、総額66億円(約825億円)にも達するという統計があります。一日で計算すると1644万杯!!! まさに驚異的な量ではありませんか。

negozio.JPG

 最近はネスプレッソなどに代表されるカプセル型のコーヒーメーカーも多く、専門のショップも何軒かできてきました。

macchinetta.JPG

 ただやはり主流は昔ながらのマキネッタ(macchinetta)です。家庭でコンロの火に直接かけて抽出するもので、スーパーにも何種類も置いてあります。コーヒーの粉を入れる部分やゴムなどの取り替え用レフィルも売っているので安心です。

esselunga 1.JPG

 日本でバリスタをされている方とミラノで話す機会がありました。

「日本と違って、イタリアのバールはお客さんの層が幅広いですね」との感想でした。そう、イタリアでは老若男女、職業などに関係なくバールが社交場になっていて、それぞれ行きつけのバールのある人が多いのです。

 私はさほどエスプレッソは飲まないのですが、一つだけアドバイスさせてください。

日本の方はエスプレッソをブラックで飲む傾向にあるように感じます。ただ、騙されたと思って少しだけでもお砂糖を入れてみてください。本来のコーヒーの濃くてしっとりした味が引き立ちます!

ほとんどのバールには普通の白砂糖、ブラックシュガー(薄茶色の小袋)とダイエットシュガーが置いてありますから。

 さてエスプレッソ文化の殿堂、イタリアに乗り込んでくるスターバックスの挑戦が吉と出るか? その結果をまたお伝えできればと考えています。

 最後にミラノ中心地のサン・バビラ広場近くのお勧めカフェを紹介します。

Bastianello(バスティアネッロ)

Via Borgogna 5,

営業時間は7:00~21:00、無休。

http://www.bastianello.com/

 パスティッチェリア(洋菓子店)を兼ねており、とても洗練されロマンチックな雰囲気です。ここのエスプレッソは、ふんわりと柔らかい口当たりでのど越しすっきりしていてとてもいい。コーヒー粉の配合具合に秘密が隠されているとのこと。

カウンターの立ち飲みだけじゃなく、テーブル席もあるのでランチやティータイムにもどうぞ。カウンターでの飲み物を希望する場合は、入り口を入ってすぐ右にあるレジで先払いです。レシートをカウンターに持って行ってカフェ(エスプレッソ)、マッキャートなどお好みのものをオーダーしてください。

テーブル席では座って注文を取りに来てくれるのを待ちましょう。

 個人的には、スタバ・ミラノ店のメニューに抹茶ラテがあるのかが気になるところです。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。