ミラノからパリ観光で感じた光と影
パリに週末旅行へ行ってきました。滞在中に、ドイツのミュンヘン郊外のショッピングセンターで銃乱射事件が起こったりしました。
ニースでのテロ関連と考えられる事件から数日後、パリ現地で感じたレポートをお送りします。
まず最初に、パリ、フランス在住の特派員の方々のテリトリーを犯すような内容になってしまうことをお詫びいたします。
あくまでも近隣国在住の日本人が、久々のパリ観光で考えたことを書かせてください。
今回はバリは初めてではないので、できるだけ見学者の多いようなところは避けて、オーランジュリー美術館、庭園が美しくリラックスできるロダン美術館、そしてブローニュの森に位置するヴィトン財団に行ってきました。
空港、そしてマレ地区などでは全体的に警官、銃を待った軍などの人の姿が目立ちました。
ちょっとしゃれたお土産を探すのにもってこいの「ボン・マルシェ」やいくつかの美術館では、入口で荷物チェックがありました。
ロダン美術館では「接吻」などの代表的な彫刻作品が、ロダンが住んだ住居に展示されています。よく手入れされたガーデンではランチなどが楽しめ、憩いの場所となっています。
この周辺は落ち着いたたたずまいで、心穏やかに過ごせました。
しかし、コンコルド広場の地下鉄駅から地上に上がり、大観覧車下のオーランジュリー美術館までのジプシーの多いこと!!! 20人くらいはいたでしょうか。警察の人の姿は全くありません。
オーランジュリー美術館からセーヌ川沿いは、市内観光の船の離発着所であり、ここもジプシーのたまり場でした。こちらをからかったり、「Do you speak english?」と何かの署名を募るふりをして金銭をねだってきたりします。
わかってはいても、不穏な空気があり気持ちの良いものではありません。
地下鉄内ではひっきりなしに「スリにご注意ください」というアナウンスが、英語、スペイン語、中国語、日本語で流れています。
凱旋門下の地下鉄券売機では、観光客の多さと共に係員も増員されていました。
私の前に並んでいた若い女性観光客は、ジーンズのポケットに無造作にお札を何枚も入れており、係員から「あなた、そこにお金入れておくと危ないですから、本当に注意してください」と言われていました。
私たちもホテルにチェックインした際、「地下鉄ではバッグに気をつけてね」と言われました。
今回の目的の一つは、建築家フランク・ゲーリーの傑作、ルイ・ヴィトン財団を訪問することでした。
2014年のオープン当初は白、シルバーだった屋根が現在は赤、ピンク、オレンジ、緑、ブルーなどで彩られています。
3、4階からはパリ市内エッフェル塔や、間近に新高層都市のデファンスなどが見えます。
広々とした造りの館内では企画展や、そしてどのようにしてこの建物が建設されていったか、ビデオでその様子が説明されています。
半日、中心地を離れて郊外で過ごしただけでゆったりとした気分になれました。
観光客が少ないという印象は全くなかったのですが、泊まったホテルの人は「テロ後、宿泊客が激減していて本当に経営が苦しい」と嘆いていました。
また旅行前に、パリ在住の友人に治安について尋ねると「それでもパリの人は、できるだけ普通の生活をしようと心がけている」と話していました。
どの国でもどの地域でもいつ何時、テロが起こってもおかしくないご時世の海外旅行については皆さんのご判断にお任せします。
ただ一個人として言わせていただくなら、パリに行って本当によかったです。
何度行っても変わらない魅力のある素晴らしい都市でした。
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