隠れた名所 ヴェルディはモザイクに囲まれ眠る

公開日 : 2016年08月31日
最終更新 :

イタリアといえばオペラ愛好家の方にも人気の国です。

ミラノにはオペラの殿堂、スカラ座があり、12月から始まるシーズンは演目やキャスティングも話題になります。

イタリアを代表するオペラ作曲家の中に、ジュゼッペ・ヴェルディの名前が挙げられるでしょう。彼が息を引き取ったのもスカラ座のすぐ近くで、スカラ座の横の道には「ヴェルディ通り(Via Verdi)」の名がつけられました。

19世紀に「リゴレット」や「ナブッコ」、「椿姫」「オテロ」などを作曲し、人生の喜びと悲しさをメロディーに乗せて喝采を浴びたヴェルディ。

市内の西南地区ミラノ・シティと呼ばれる見本市会場に近い地区に眠っっています。

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カーサ・ヴェルディ(Casa Verdi)は、1896年からヴェルディ財団として発足しました。

多くの人の寄付などで建設が始まり、ヴェルディの功績を称え音楽家の引退後をフォローするパラッツォの建設がスタートしました。

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地下鉄Line1(赤線)のボナロティ(Buonarroti)地上に出ると、マエストロ・ヴェルティの像があります。

入口の左手に受付窓口があるので、一言あいさつしてから中に入りましょう。わかりやすい英語のパンフレットもあります。

中庭の正面の奥がヴェルディのお墓です。

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ここは、音楽関係のプロだった人たちが退職した後の受け入れ施設としての目的がありました。"音楽家たちの憩いの館"として余生を過ごしてもらうのが主な役割です。

1902年10月から1000人以上もの元音楽家の人たちが、ここに住んできました。

いつもこの近くを通るたびにピアノの音色がよく聞こえてくると思っていたのですが、それでだったんですね。

私が訪れた平日の午前も、ピアノの伴奏としっかりとしたテノールの生の歌声が聞こえてきて、とても豊かな気持ちになれました。

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1901年に亡くなったヴェルディのお墓です。

金色に輝くモザイクと、やさしく穏やかな色合いの音楽の女神、天使たちがモザイクで表現された壁が見事です。

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現在では、定期的に若手の音楽家を応援する小規模のコンサートなども開かれており、入居している往年のプロの音楽家の方々を楽しませているそうです。

ヴェルディ・ファンという方だけでなく、モザイクに興味がある方にもぜひ訪れてほしい隠れたミラノの名所です。(入場無料)

Casa Verdi(Casa di Riposo per Musicisti)

Fondazione Giuseppe Verdi

住所 Piazza Buonarroti 29,Milano

電話 +39-2-4996009

開館時間 8時30分から18時(要確認)

www.casaverdi.org

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