パリでのテロ:いつもよりちょっと不安な空の旅- 日本と海外をつなぐもの

公開日 : 2015年11月18日
最終更新 :
筆者 : 龍野 舞

最後のブログから少しお休みをしていました。

というのも、私の両親が博多から2週間、モントレーを訪れていたので、

日常の大学でのお仕事と、両親との時間を過ごすことで精一杯でした・・・

しかし、その間に普段は行かないような「ベタな観光地?」や、

いつもとはちょっと違ったモントレーでの(半分観光客?)生活を送ったので、

ボチボチとそのことについては書きたいと思っています。

IMG_9333.jpg

そんなことをしている間に起こったパリでの出来事は、いつもであればそれほど心配しないであろう両親の帰国のための「空の旅」を、ちょっと不安なものにさせました。

Facebook上では、プロフィール写真にフランスの国旗を付けるかどうかということなどでも議論があっているようですが、こういうことが起こると外国に暮らしている私としては、「日本とその他の国とのつながり」について考えさせられます。

そして、国同士でなくとも、違う国籍、人種、考え方、宗教、年齢、性など、あげれば切りがないほどの理由で人々は、他人を傷つけたり、争ったり、憎みあったりしています。

私にとっては、母国、特に日本のようなほぼ単一民俗で成り立っている国から一歩外に出たとき、「マイノリティ」であることや「多くの人と違うこと」について、それがどういうものなのかという実体験に基づく気付きが得られたと同時に、私とは違った状況でもそういった立場にいる人たちに対して敏感になることが出来るようになったと感じています。

それでもまだ、「テロ」という形で多くの人たち、そして、自らの命も犠牲にして世界に向けて何かを伝えようとしている人たちの気持ちまでは理解することが困難です・・・その奥には私が想像も出来ないような過去の経験や国家、民俗の歴史などがあるのかもしれません・・・

私にはその全てを学び理解し、それに対する考えや想いを表現するということは今のところ出来ません。

ただこれからも、まずは自分の身近にいる人たちを偏見なく理解する努力をし、大切にし、犠牲になられた方たちのことを想い、ただただより多くの人たちが平和な日常を送ることが出来るように願うばかりです。

この悲惨な出来事によって私に起こったのは、両親の空の旅という「小さな不安」でしたが、そんな小さな不安もなく、世界中の人たちが自由に行き来出来る世の中になると良いなあという何ともナイーブな、しかし、とても大切な想いを私に思い出させてくれました。

もちろん、このような争いや悲劇は、パリ・フランスに限ったことではありませんが・・・

スクリーンショット 2015-11-17 9.41.26 PM.jpg

犠牲者の方々のご冥福をお祈りするとともに、平和な世界を願って。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。