夫婦別姓?同姓?それとも・・・

公開日 : 2015年12月24日
最終更新 :
筆者 : 龍野 舞

クリスマスが目の前に迫っています(日本ではもうイブ!)。

なので、そんなことでも書こうかな?と思いつつ、これだけは書いておかなければ!ということが「夫婦別姓」について。

つい最近、日本の最高裁判所が「夫婦別姓を認めない民法の規定を合憲と判断した」という判決に関連して、私自身の経験とカリフォルニア州における結婚後のラストネームの選択肢について記したいと思います。

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私の名前は「龍野舞(りゅうのまい・Mai Ryuno)」です。

小さい頃には、「たつの」と間違えられたり、「名前、もう一回言って」って聞き返されたり、「それ本名?」って聞かれたり・・・

「面倒だな?。もっとわかりやすい名前だったらな?」と思うこともありました。

しかし、いつの頃からか、自分が「りゅうのまい」以外の名前で生きて行くことが「違うな?」と感じるようになり、「夫婦別姓が日本で認められるまでは、結婚しない!」とふわっとした感じで強く思っていました。

まあ、旦那さんが「龍野」の姓を名乗るという選択肢もないことはないのでしょうが、相手の名前が変わるというのも何か「違うな?」という感じもしていました。

日本では夫婦別姓の議論が持ち上がっても実現にはいたらない間に、結局、私は、アメリカ人の旦那さんとカリフォルニア州で結婚をすることになりました。

そして、私たちは別姓を選択したので、私は現在も"Mai Ryuno"です。(最近、こっちの方の書き方をよく使いますが、アルファベットで書いた自分の名前には、日本語で書いたそれほどの愛着はない気が・・・)

その過程で学んだことは、カリフォルニア州には結婚後、「同姓」「別姓」以外の選択肢もあるということです。

それは:

1.「ー(ハイフン)」で両方の姓をつなげる。

2. 2人の姓の全てか一部をつなげて1つの姓を作る。

というものです。

1.を選択している人はこちらでも結構見かけます。また、2.の選択肢は言われなければわからないかもしれないので、実は私の周りにもいるのかもしれませんが、実際にそのような人には会ったことがありません。

2.の選択肢については、私たちはちょっと検討してみました。

私の旦那さんのラストネームは"Previti"なので、"Ryuviti"とか、"Pryuno"とか。

ただのおかしな話のネタにしかなりませんでした・・・そして、却下!

私の場合、珍しい名前なので「龍野舞」が、例えば「鈴木舞」とか、「山田舞」とかになることに対する抵抗が大きかったのかもしれません。

そして、他に同じ姓名の人にこれまで1度も出会ったことがないこともあってか、名前はより「唯一無二」の自分のアイデンティティととても深く関わってきたのかもしれません。

もし私が、アメリカで結婚していなければ未だに「名前が理由で結婚していなかった」のかはわかりませんが、ラストネームを変える・変えないという選択肢があるこちらで結婚出来たことは良かったなあと思っています。

そして面白いことに、こちらで結婚した後に作成した私たち2人の「日本の戸籍」には、2人の姓はそのまま別姓で記載されています。

日本の社会は、アメリカの社会とは「姓=家族」に対する捉え方などが違うので、一概にこちらのようにすれば良いとは言えませんが、何ごとにも選択肢が多い場所というのが「私にとっては」居心地の良い場所なのかなあ?と「夫婦別姓」を通して再認識しました。

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普段、全く身に付けていない結婚のシンボル「指輪」・・・しかも、この時は「人差し指」に・・・

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