オークランドの火事:アーティスト/アートとコミュニティ
私の生まれ育った町、福岡の道路陥没はこちらでも多少話題になっていましたが。
その福岡市の姉妹都市、オークランドの火事が日本でも話題になっていたとか??
私自身、この地域でアートを学び、実践しました。
そして、幸いにも直接の知り合いが犠牲にはなっていないようですが、
友人たちを通じて犠牲になった人たちのことについて知らされています。
(同じ学校の卒業生など・・・)
なぜ?こんなことになったのか??
もちろん、理由は1つではありません。
が、アーティストという観点から少しだけ書きたいと思いました。
それは「家賃」!&アーティストが社会的に置かれている立場!!
シリコンバレーからサンフランシスコ、及び、ベイエリアのIT産業による経済の活気は
日本にも話が届いているようですが、その裏で、私たちアーティストや元々この街に住んで来た人たちは、
地価の高騰により街を出ることを余儀なくされています。
そして、住むところと、同じかそれ以上にアーティストにとって重要なのは"studio"=作品制作の場所です。
(実際、作業場を住居にしていた人たちもいたとか、いなかったとか・・・)
火事のあった建物は"Ghost Ship"(お化けの住む船?)とも呼ばれていたそうです。
しかし、アートに対して社会的な優先順位が低い!
なので、仕事やその他の金銭的サポートを見つけるのが難しい・・・出来るだけ安い場所を!
私も、サンフランシスコ時代に倉庫の一部をスタジオとして借りていました。
(そこが法令に準じた場所だったかどうかは知りません)
オークランドは、数年前まで「治安の悪い地域」ということで、そこに住むことを懸念する人たちもいた場所です。
しかし、ITバブルによるサンフランシスコの地価の高騰により、SFやバークレーよりも
安く住める場所ということで、私の知っているアーティストたちもオークランドへ移住しています。
昔、ニューヨークのSOHOなどがそうだったように、倉庫街ーアーティストの住む地域(格好良い!)
ー地価が上がる・・・そして、アーティストが住めなくなるということがあちらこちらで起こっています。
そんな中で起こったオークランドの火事・・・
法律には合っていないかもしれない、でも安い場所を借りること。
それによって起こった災害と犠牲を「自業自得」だということは簡単なことですが、
こういう場所が支えている文化がある!ということを伝えたいと思いました。
私自身、バークレーでの夏のプログラムを通して、Oaklandについてより知ることが出来ましたが、
ここはポテンシャルに溢れた、とても魅力のある街です!(福岡のように)
この教訓を活かしつつ、アーティストの住みやすいままの街であってほしいなあと思います。
そして、アートは"キレイ"なものを作る&見せるだけはなく、人の生き方について知る&考える
きっかけになることを、皆さんには知ってほしい今日この頃です。
Art is for everyone...
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