山火事の影響が酷いです。

日本でもロシアの山火事のニュースが流れている様ですね。郊外の村が被害にあったり、小麦の値段が上がったり。。。実はこの山火事は、シャーミンさんも以前の記事で書いていた様にモスクワ市内にも影響を及ぼしていて、その状況は悪化しています。例えばこれは、昨日の夕方の写真です。

視界は１００mもないんじゃないでしょうか。しかも、気温もしっかり上がって夕方でも

３９℃です。モスクワは今、まさに 観光シーズン。 これからご旅行でこちらにいらっしゃる予定の方もいるかもしれません。外務省の海外安全ホームページでは、その状況説明と注意喚起はしているものの渡航の延期等はアドバイスされていません。　しかし、実際は、今のモスクワは観光出来る状態にはとてもありません。この数日間は、外出すれば喉や目が痛くなり窓を閉め切った部屋の中にも煙が入り込み家の中に居ても気分が悪くなります。もちろん、状況は日々刻々と変わっているし来週がどうなっているか、予測する事は不可能です。それに、今さらキャンセルしようとしても、旅行会社で中止しない限りはキャンセル料が掛かってしまう事もほとんどでしょう。以下、在モスクワ邦人、欧米人の利用率の高いSOSという医療機関から送られて来た文章を一部翻訳した物を貼っておきます。色んな状況で、やむを得ず今のモスクワを訪れる方これから予定があるけど、どうしようと思ってい方の参考になればと思います。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝モスクワ地域においての、泥炭火災や森林火災が５００を超え、酷いスモッグと霞が街を覆っています。公害のレベルは通常時比で８〜１０倍と報告されており、状況は刻一刻と変わっています。通常、公害（スモッグ）は気温や風向きが変化する夜から早朝に最悪となります。ある報告では、この煙はこれから数週間から数ヶ月に渡って続くとされています。一般的に、煙は目や鼻の違和感や咳等の軽い症状を起こすとされています。しかし、慢性の心臓疾患、喘息や肺気腫等の呼吸器系疾患を悪化させる事もあります。副鼻腔炎や気管支炎等も増える可能性があります。子供や高齢者は、より影響が大きくなる事があります。SOSからのアドバイス。〜スモックの影響のある全てのエリアの人／特に心臓や肺に疾患のある人〜ー外出は最小限度にー必要な薬や吸入器をいつも携帯する（喘息やアレルギー等の疾患を持つ人は特に）ー目薬を使用する／処方箋なしで薬局で買えるもので良い。（原文は“simple saline eye drops”とあり、本当に一般的な日本で言う所の「プールの後に」みたいな奴で良いと思われる）ー外出時はマスクを推奨（“N95 respirators”というマスクが一番効果的。）慢性疾患のある人は先に医者の指示を仰ぐ事。ー激しい活動／運動を減らすー窓やドアを閉めて、エアコンや空気清浄機を使うー喫煙をやめる事を推奨／酷い空気汚染は、特に喫煙者の肺への刺激を悪化させます。高齢者、子供、心臓や肺に慢性疾患のある人は、汚染地域への不必要な旅行は延期を考えるべきです。８月４日現在の統計ロシア政府保健局（原文：Russian Government Health officials ）は、スモッグの状況は健常者にとっても非常に重大で危険な状態であると発表した。当局は、外出時にマスクの着用をする様、モスクワ市民にアドバイスをした。モスクワ地域：最高レベルの有害物質は、Kolomna と Lukhovitsyで記録された。（最大濃度の１１倍の一酸化炭素を含む）その他周辺地域でも：Nizhniy Novgorod region: Vyksaで４．１倍、 Nizhniy Novgorodで１．１倍の一酸化炭素Ivanovo region: 一酸化炭素、二酸化硫黄、二酸化窒素等　５〜１０倍等々（一部割愛）＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝なお、モスクワ政府からも、この煙害が健常者でも健康に害を来す恐れがあるレベルに達しているとし、また別のソースでは、２，３時間の外出でタバコ４０本分の害に相当するとしています。日本からいらっしゃる際は、マスクや目薬、うがい薬等（場合によっては酸素吸入スプレーも）十分の備えをしてくる必要があると思います。また、現地においてはカモミール・ティーで目を洗うのも有効とされています。今日現在に置いて、収集の目処はついていません。ご予定のある方は、どうぞ十分な情報収集をして旅行会社や現地の方等にご相談の上、御判断下さいね。（りり）