№4 ロシアの食卓に欠かせない野菜- ビーツ Свёкла (スビョークラ)
この冬のモスクワはあまり寒くならず、本格的な雪が降ったのはようやく先週のこと。
日中の気温がマイナスになる日が増え、本気の冬が顔を出してきました。
温かいスープの似合う季節です。
ロシアのスープというと、真っ先に浮かぶのはお馴染みボルシチ。ウクライナ発祥の
ボルシチにも欠かせない野菜、'ビーツ'を日増しに好きになっている自分に気づくこの頃、
今日はその魅力をお伝えします。
日本では滅多に見かけることのない、ビーツの外観↓
茶色くて硬そうで、扱いづらそうに見え、カザフスタンに暮らしていた時には、
一度も手にしたことがありませんでした。
旧ソ連の国はもちろん、イギリスや東欧、北欧などでも親しまれている根菜です。
地味目の外見とは裏腹に、皮を剥くと現れるのはなんとも鮮やかな眩しいピンク色。
加熱をしてもその美しい色はそのまま。
ロシアでは、じゃがいも並にどこでも手に入り、1kgで20RUB(現在のレートで約60円)程度と
その安さも魅力の一つ。サラダにスープにとビーツ料理はロシア中どこにいても、
見かけない日はないほどの存在感を放っています。
土の香りのするじゃがいものような、甘い人参のような独特の風味があり、ナッツやフルーツ
ともよく合い、癖になる味です。
こちらは、スーパーのお惣菜コーナーに必ずある、ビーツのサラダの一つ。
ビーツにくるみ、プルーンを合わせたもの。
おいしさ、手軽さ、色の美しさと三拍子揃った上に、奇跡の野菜の異名をとるほど
ビタミン・ミネラル・食物繊維等の栄養価に優れ、カロリー控えめと嬉しいことばかりという
このビーツ。
厳しい気候のロシアでこんなにも愛されるのは、暗くて寒い長い冬の食卓を明るく彩り、
栄養を補給するためなのだなと深く納得します。
ロシアにお越しの際には、ぜひぜひお試しくださいね。
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