№44 ロシアと言えば黒パン!- モスクワで一番おいしいんじゃないかと思う"黒パン"のお話

公開日 : 2014年05月20日
最終更新 :

先週土曜日は、コートが欲しいくらいに肌寒い一日でしたが、日曜日から急に春を飛び越えて夏がやってきたような気候のモスクワです。

22時を過ぎても明るくて、もう空気はすっかり夏の匂いになりました。

ロシアの食べ物の話が続きますが、ロシア料理は本当においしい(と思う)ものが多くて、この地にいらしたなら、色々お試しいただきたいなーとついつい思うんです。

ロシアと言えば、の「黒パン」=ライ麦パンのお話を今日は書きたいと思います。ロシア人にとっての黒パンとは、日本人にとっての「白米」みたいなものでしょうか。

アエロフロートの機内食にも必ず付いてきますし、食堂やレストランでカゴに盛られて出てくるのも、基本黒パン。でもこの黒パン、ウィキペディアによると、長く白パンより下等な食べ物とされていた、とのことで... なんだか切なくなる話ですが、ロシア人が愛してやまないこの黒パン、せっかくなのでおいしいものを一つ、お土産話(もちろん現物でも◎)にお持ち帰りください。

特に安い食堂には、「これは私もムリ」と思うような、パッサパサでもごもごするだけの黒パンというのも存在するので、そういう場合はお試し程度で十分ですが、これに出会った時、私は結構驚きました。

悪名高いあの黒パンがこんなにおいしいなんて!(または、私の味覚鈍化した?)

モスクワには、PAULやル・パン・コティディアン、メゾン・カイザーなど日本でも人気の欧州のパン屋さんがたくさんあり、その数と言ったら、東京以上に密集していて、わりとおいしいパンにありつくのは簡単です。そんなパン屋さんにも、ロシア向けに黒パン系が充実していて、おいしいものもあるんですが、私が今のところ一番では、と思うのは...

▼モスクワ生まれのフランス風のパン屋さん、Мадам Буланже(マダム ブーランジェ)の"Ароматный"(アロマートヌィ) 全長30cmほどの大きさで78RUB

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▼切ってみました。もっと薄く切った方が、ロシアらしい黒パンの姿でしたね。

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"アロマートヌィ"の意味はそのまま「香ばしい、よい香りのパン」。もしかして、ライ麦だけではなくて、キャラウェイとか、紅茶とか入っているのかも?と思うくらい、香り高くて、特有の酸味は控えめ、外はサクッと中はふわっとしていて、本当においしくて。

黒パンに対する偏見がすっかりなくなりました。

もしかすると、正統派の黒パンではないのかもしれませんが、今風のおいしい黒パン、ぜひお試しくださいね。

半地下の店内にはカフェスペースもあり、フランス風のお菓子類も色々。夏季は、店頭に小さなテラス席も出ています。

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■パン屋さん Мадам Буланже (マダム ブーランジェ)

住所: Никитский Б-р. 12 ニキーツキー通り 12

営業時間: 8:00-22:00 *19:00以降は嬉しいパン3割引き♡

メトロ: 3号線 Арбатская アルバツカヤ駅から徒歩10分足らず

*1RUBは、現在のレートで約2.9円です

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