№61 【探訪・旧ソ連の国々】- グルジア - ワインと食の旅 ワイナリー編

公開日 : 2014年08月06日
最終更新 :

№60 レストラン編に続き、グルジアシリーズ最終回の今回は、少し足を延ばしてKakheti地方のワイナリー編です。

目指すはKakheti地方のTelaviにあるワイナリー、Schuchmann Wines Chateau。トビリシから数時間で行けて、アクセスがそう悪くなく、ホテル併設で評判が良さそう、という理由でここに決めました。トビリシからTelaviまでは約100kmの道のり。調べてみると、トビリシのSamgoriバスターミナルからマルシュルートカ(ロシアにもある、乗り合いバン)が出ていて、一応時刻表もあったので、お昼前にバスターミナル周辺のローカルレストランでランチをしてからマルシュに乗ろうという算段で出発です。

SamgoriバスターミナルはメトロのSamgori駅から近いということだったので、地上に上がってみるもなかなかのカオス状態。人でごった返し、見通しが悪い上に気温は36度、バスの姿が見えません!早速バナナ売り(バナナ売りが盛んの様子)のおばさまに聞いてみることに。

やっぱりグルジアの人々はとても親切で、あっちだよーと途中まで連れて行ってくれました。メトロの出口を出て、大通りを渡って左方向にあるバスターミナル(というより駐車場的なところ)のさらに左手にTelavi行きのマルシュが止まる駐車場がありました!

▼こちらがTelavi行きのマルシュ。辛うじてアルファベットで行き先が書いてあるのでわかります。Telaviまでの運賃は7ラリ(≒406円)、降りる時に運転手さんに支払います

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本当はランチをしてから次のマルシュに乗る予定で、まずは下見のつもりでしたが、運転手さんに聞いてみると「次のはないよ!」とのことだったので、仕方なくローカルレストラン訪問は諦め、ハチャプリとビールで腹ごしらえをして乗り込みました。

▼チーズ入りのハチャプリとローカルビール 各1ラリ(≒58円)

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15人程度でしょうか、ぎゅうぎゅう詰めで出発です。

もちろんエアコンはなしで全員汗だくですが、なぜか道中、小さなモニターでロシアンミュージックのPVが延々流れていました。運転手さんの趣味ですね。とにかく陽気で和気あいあいとした楽しい車内でした。

マルシュは適当なところで乗り降り出来るので、途中で新たなお客さんを拾ったり、巨大マーケットで荷物のみ積みこまれたり、誰かが降りたりとのんびりペースで2時間半かかってTelaviに到着。

▼Telaviの町に着いたところ

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ローカルレストラン訪問を諦めきれない私でしたが、ちょっと歩いてみたものの、それらしいものに出会えずまたも諦めることに。食事がとくにおいしい国では、ローカルレストランの実力も感じたいですよね、今回の旅の心残りです。

Telaviからワイナリーまでは、約7km。事前に問い合わせてみたところ、タクシーで5ラリ(≒290円)程度が目安ということだったので、5ラリを目標に白タクのおじさんたちと交渉開始。二人目であっさり5ラリで交渉成立しました。とてもよいおじさんだったので、明日空港までも連れて行ってもらおうと早速スカウトしてみることに。ワイナリー→トビリシ空港の約90kmの道のりは、ワイナリーにタクシー手配を依頼すると150ラリ(≒8,700円)と聞いていたので、1/3くらいを落としどころとしてかけあってみると、こちらは60ラリ(≒3,480円)でまとまりました。

そんな話をしていると、静かで車も人も通らない道だからか、7kmもあったかなというくらいあっという間に到着しました。

別れ際、明日の約束のコンファームが意外と執拗な運転手さん、なかなか珍しい方ですね。まじめな方のようです。

(翌日、約束の時間の3分前にどうやって入ったのか、ホテルのテラスまで満面の笑みでお迎えに来てくれました。やはり誠実)

これで明日の空港への足も確保出来たし、一安心。周辺には何もないところなので、ただただワインとごちそうに囲まれて、ひたすらのんびり過ごすという何とも贅沢な時間の始まり...

▼めくるめく世界への入り口。警備もちゃんとしています

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▼ワイナリーのホテル部分のメインテラスからの眺め。一面ぶどう畑が広がります

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▼テイスティングセット。宿泊客は、いつでも好きな時にワイナリー見学と三種類のワインのテイスティング付。オリーブとくるみとチーズはどれもグルジア産。驚きのおいしさのオリーブでした♡

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▼こちらも仰天するおいしさだった、レストランでの夕食。前菜はグルジア料理の代表格、ナスとナッツのペーストとあともう一種ナスのサラダ的なもの、新鮮なきゅうりとトマトの盛り合わせ。おいしすぎておかわりお願いしたいくらいでした

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▼メインは牛肉と豚肉のミンチのケバブ。これも信じられないくらいおいしくて。どうやって、この静かな何もないところで(関係ない?)こんなにデリケートな一皿が生み出されるのかと思わず言ってみたくもなります

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今回宿泊した部屋は、一泊二食付で二人で240ラリ(≒14,000円)でした。客室や設備はとてもシンプルですし、使えるはずのWi-Fiがなぜか客室で使えなかったり、朝食の果物にハエがたかっていたりと、若干の残念ポイントはありましたが、レストランに食事だけでも行きたいなぁと思うくらいよい時間を過ごしました。

もちろん、ワインもとてもおいしく、レストランではこちらで生産される様々なワインを一杯5ラリ(≒290円)程度からグラスで注文することが出来、心ゆくまでお試し出来ます。

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こちらのワイナリーのワインは、日本へも今年4万5千本出荷すると聞きました。どこかで出会えるかもしれませんね。

住所: Kisiskhevi Village, Telavi District 2200, Georgia

宿泊予約はHPから問い合わせも可能ですが、予約サイトからも出来ます

併設のショップでのワイン販売は一本10ラリ(≒580円)程度~

№59 トビリシ編はこちら

№60 レストラン編はこちら

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