ナポリの太陽の下で結婚式

公開日 : 2015年03月04日
最終更新 :

 7年間お付き合いしていたナポレターノの彼と、先日入籍をしました。イタリアでの結婚式は、新婦さんが洗礼を受けた教会で行うのが一般的。新婦さん側の育った土地に合わせるのが普通なのです。私も、日本の祖父母・家族や友達と一緒に結婚式をしたい!という思いが強く、彼も日本の伝統的な挙式がしたいと希望したため、ナポリでは簡単に役所で入籍をすることにしました。

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 しかし、、、「簡単に入籍」なんて言葉がナポリにあるはずがなかったのです...。

 国際結婚の書類と聞いただけでもなんとなく面倒な手続きが多そうだな...と想像はつくのですが、一通り調べてみるとそんなに大変ではなさそう。一つずつ書類を揃えて手順を踏んでいけばいいだけなのです。でもね、ここはイタリア。しかもナポリ。

 役所では窓口によって言うことが違う。日によって言うことが違う。間違った書類を渡される。パスポート番号を間違えられている。機嫌の悪いおばさんになぜか国際結婚の悪口を言われる。そんなこんなで時間を無駄にしたり、再び出向かされたり、たくさん待たされたり、といったことは当然想像しておくべきでした。

 日取りを決めて、結婚指輪にも刻印をしてもらった後で、この日は役所を開けられないからできないと言われたりもしました。このあたりはナポリでは賄賂で解決します。(笑)

 でも、そうやって二人で一歩一歩乗り越えて迎えた入籍の日は最高でした。むしろ、これから始まる結婚生活のために修行をさせられたのかもしれない!(笑)

 必要書類等の手続きに関しては、在イタリア日本大使館のHPを参照にしてくださいね。他にもたくさんの方がブログに手続きについて書いていらっしゃるので、参考にしていました。みんな大変だったんだなーと思うと、頑張ろう!と思えました。

 市役所での入籍は、証人と家族や友達に見守られて、市役所の方が執り行います。証人は、新郎と新婦が日頃お世話になっている方や信頼を寄せている方にそれぞれ1名ずつお願いしておきます。私は、ナポリに住む私にとっての理想の夫婦である日本人とイタリア人のご夫婦にお願いしました。

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 イタリア語がわからない場合は、通訳を立てる義務があります。

 私は日本から両親が駆けつけてくれ、父親と腕を組んで入場しました。ごくシンプルな入籍だけを考えていたので、音楽も何も用意していなかったのですが、友達がサプライズでバイオリンを弾いてくれて入場が華やかになりました。

 儀式自体は10分くらいで終わります。

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 式の後、お城の外に出て記念撮影をしました。2月半ばだとは思えないほどの温かい日でした。ヌオーヴォ城の外から山の上のサンテルモ城が見えます。

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 お城から出て友達がライスシャワーをしてくれました。城内でフラワー、またはライスシャワーをすると罰金を取られるそうなので要注意。

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 その後、このブログでもおなじみのGambrinusにてパーティーをしました。イタリアの通常の結婚式は、前菜が何皿も続いた後、パスタが三皿、肉料理、お口直し、魚料理、野菜料理、デザートと延々とお料理が続き、パーティーが終わるのは夜遅く(または明け方)になることが多いのですが、私たちは友達が代わる代わるピアノやバイオリンを演奏して、軽食を食べ、ざっくばらんなパーティー形式にしました。

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 このカフェで詩人ダヌンツィオが「かわいい口元」の歌詞を書いたことにちなんで、私も飛び入りで歌いました♪

 ピアノの調律がされていなかったのは残念でしたが、友達の飛び入りもあって、音楽に溢れた楽しいパーティーになりました。また、ここでパーティーをした記念に、カフェのオーナーさんがガンブリヌスのカレンダーとエスプレッソカップをプレゼントしてくれました。

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 イタリアで結婚すると、景色のいいところに連れ回されて(笑)何度も写真を撮られます。ありがたいことだけれど、お客さんを待たせてしまうし、疲れるし、恥ずかしい...。でも後日写真を見て、あ〜楽しかったなと思えます。街の人は慣れているので、おめでとう!と声をかけてくれます。一生に一度のことなので、思い切って写真撮影を楽しみにくるのもいいかも。

 ナポリで結婚式をしたい!と思った方は相談してくださいね。

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 そして、この儀式の後「結婚証明書」を市役所に取りに行き、警察署で滞在許可証を発行してもらう手続きをし、日本大使館に婚姻届を提出すれば手続き完了です。

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