日本のロックがパワー炸裂 (上) ! ~ 1万2千人がラルク~アン~シエルに酔った日

公開日 : 2012年03月27日
最終更新 :

いよいよ3月25日(日)。ラルクがマディソン・スクエア・ガーデン=MSGにやってくる。バンド結成20周年記念のワールドツアー。中もでここニューヨークは20周年記念にふさわしい最高の場所。インディーズの時代から上り詰め、メンバーも皆中年と呼ばれる年なのに、今だ留まることを知らず可能性を求めて前進していく。

彼らを見ていると、音楽という括りを超えて、その生き方には誰もが学び取りたい何か大きな力を感じる。勇気付けられるし、励まされる。パワーがもらえる。

そんな彼らに会いたくて、夜7時半、観客はぞくぞくと32丁目のマディソンスクエアガーデンに集結する。やはりアジア人が圧倒的に多いし、日本語の会話が聞こえてくる中で、白人、黒人やラティーノもそこかしこにいる。

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私がラルクのコンサートに行くのはこれが初めてだ。いつだったかオタコンがメリーランド州のバルチモアで開催され、彼らが出演するという話題を聞いたことがあった。が、結局用事があって行けずじまい。その翌日、紀伊国屋書店の音楽雑誌のコーナーで、私はインド系の少女に声をかけられた。

「ねえ、教えて、ラルクのhydeが出ている雑誌ってどれ?」

「もしかしてあなた、きのうはバルチモアまで行ったの?」

「ええ、もうhydeがかっこよくって最高だった!!」

漫画にすると彼女の目は紛れもなくハートマーク。

すでにこの頃から、米国でのラルクの知名度もアップしてきていたようだ。

そして、とうとうMSGでのビッグイベント。メンバーはもう日本から着いているだろうか。ギリギリに到着して、体調悪くならないかな~とまるで身内のように心配してみる。

ちなみに何かの雑誌で、hydeは日本とNYの時差が一番体になじむと言ってたっけ。まあ私が心配してもしょうがないんだけど。   

さて、中にはいると、すでにそこでは記念の即席ギフト店があり。

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ここ1階から左右に分かれてエスカレータで各フロアへ上る。

私の104のあるレベルはメインフロアとなっていて、そこにもお土産、フード(かなり高い!)の売店があり。Tシャツ、メンバーのカタログ本、エコバックなどが売られている。

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ぐるっと楕円形のフロアを1周してみるとステージの背後にあたる場所は、クローズエリアのため閑散としていた。ニックスなど試合のあるときは、こちら側までかなりの賑わいなのだろう。

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さて、私の席の104の入り口をはいってみるとーー。すごい!! 巨大な空間にハイセイリング。照明がレーザービームのように旋回する。ライブコンサートというより、やっぱり野球がホッケー、テニスのようなスポーツ試合観戦の雰囲気だ。

私の列は下まで降りた前から2番目。おまけに1番前は誰もいない絶好ポジションだった(ヤッタ!!唯一邪魔!なのはクレーンで吊り下げられたようなカメラ)今回、協賛の関係からか無料のチケットで入った友人もけっこういたが、私は直接MSGの窓口にて購入。そのためか私のエリアは日本人以外の集団が多かった。

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(こちら左は、フロア席)

(下記はスタンド席。念のためーライブが終わったときに撮影してみた)

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私の眼下には、フロア席の後方の人たちがひしめいている。フロアではあまり段差がないようで、背の高い人が前を占領するとかなりつらいものがある。それに、フロアにしつらえた即席の席と比べると、スタンドの席のほうが心地よく、席幅も十分あり途中で席を立つこともできるのでお勧めだ。しかし、あとでわかったことだがフロアの人たちはもう「座る」という感覚のない熱狂振りでここが会場のパワーの源だったのかもしれない。

ステージに向かって左の前方は人がまばらだったのがちょっと気になった。私のいる右側の前方は埋まっているのにーー。この会場は2万人近く収容できるとあって、さすがに2万人を埋め尽くすにはちょっと無理があったかも。それでも後の報道では約1万2000人が集まったということだから、まずまずだろう。

さて、予定の8時を過ぎても一向に始まらない。10分、15分、20分。ちょっとイライラ(するところが私もニューヨークの人間。いけない、いけない)

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ようやく暗闇の世界から、一転、スクリーンがまばゆいまでにきらめき、ライブの始まりを告げる。メンバーの名前が一人づつ映し出されると、ゼットコースターの100倍(!)かと思われる絶叫が、会場内に響き渡った。20周年のワールドツアーの開催地の名もスクリーンに登場。もはや観衆の興奮の息遣いまで聞こえてきそうだ。

そしてーー曲が始まった。

(長いのでここでいったん終了します。下へ続く)

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