NYからプリンスエドワード島小旅行 前編 ~アンの世界へ
ニューヨークから夏に行きたい小旅行は、避暑地のニューイングランド。
ケープコッド、ボストン、メーン州までは車でちょくちょく足を延ばしたので、今回はさらに北のプリンスエドワード島(カナダ領)へ行ってみることにした。
車だと10時間はかかる。 時間があればドライブでもいい。しかし4日間と限られた旅だったので、シャーロットタウンまで飛行機を利用することにした。
ニューヨークからは、カナダのハリファックスまで行き、そこからレンタカーで3時間ほど北上したプリンスエドワード島へはいることもできるが、ハリファックスへの直行は限られ、特に夏は料金が高い。
たまたまトロント経由、シャーロットタウンまでの往復が、エアカナダで300ドルちょっと、というグッドディールを見つけたので即購入。一気にプリンスエドワード島に到達することにした。
さて、期間は7月11日~14日。フライトは乗換えでも、さしたる遅れはなくあっという間にシャーロットタウンの空港へ。
小さな空港なので、みやげ物店もあまりない。AVISやハーツのカウンターが並んでいるので
そこで手続きをして、車のKEYを受け取る。外のパーキングにレンタカーが止めてあるのだが係員もまったくいないという簡素さ。どうやら、ここで車を借りる人はそんなに多くないらしい。
ちなみに車はハーツのコンパクトカーで、フル保険をかけても72時間で300ドル以内だった。
(ただ、72時間を越すと、さらに1日分の保険代等かかってくるので、レンタカーの借り出し、返却時間は十分注意しよう)
空港からシャーロットタウンまでは約8kmとそんなに遠くはない。
実はカナダで運転するのは初めてで緊張していたが、道は空いているし、アメリカとほぼ同じ交通標記なので、まったく問題はなかった。つらつらと西へ転がしていると、あっという間に街中へ入っていく。
ニューイングランドの名物といえば、ロブスター。こんなナンバープレートを見るとニューイングランド地方に来たことが実感できる。。
1泊目はシャーロットタウンのはずれのB&Bを予約していたので、ひとまずチェックイン(ホテルではないので、チェックイン時間に注意)
それから街へ繰り出してみる。
シャーロットタウンは、ほんとうに小さいな街で、見所は数ブロック以内におさまっている。徒歩で十分だ。適当に車を止めると、目抜き通りのユニバーシティー通りをぶらぶらと散策してみる。
さすが赤毛のアンの島。みやげ物店、カフェ、スイーツ、劇場まで、アンのグッズや看板がいっぱい。
せっかっくのレンタカーなので、翌日はイーストポイントまで到達しようと東に向かってみる。が、海岸線をグルグル廻っていくと思いのほか時間がかかる。あなどっていたが、プリンスエドワードは意外と大きい島なのだ。午前中が少、曇りのこともあり、モンタギューで方向転換して、また中心部に戻ることにした。とりあえずは、アンの世界の広がるキャベンディッシュを先にみておこう。
キャベンディッシュは言わずと知れた「赤毛のアン」の「アヴォンリー村」のモデルと言われる地。素朴な牧草地と北の海岸線、美しい森が広がるところである。
グリーン・ゲイブルズ=「赤毛のアンの家」は6号線と13号線のコーナーからはいる。夏でも人や車の少ないこの地でも、シャーロットタウンとここキャベンディッシュだけは、観光客でごった返している。
もっとも敷地内が広いので、それほどの密集感はない。家の外の芝生でゴロンとくつろいだり、「恋人の小径」と言われる森のトレイルを散策したりと、観光客も思い思いの「赤毛のアン」気分を満喫している。
家の中は、まさに「赤毛のアン」の世界。マシューの部屋、マリラの部屋、ダイニングルームなどが、物語そっくりに演出されている。その中でも一番人気はやっぱりアンの部屋。
また近くには郵便局もあり、ここにもちょっとした歴史展示コーナーがある。
展示物でもっとも感慨深かったのは、働く郵便局員の試練。当時は陸と島をつなぐ橋がなく、冬の厳しい寒さで身も凍る海からボートを必死に引っ張り出し、郵便物の受け渡しをしていたのだそうだ。モンゴメリの原稿もボストンの出版社へ届けられるためには、当時のこの郵便局の人たちの働きがあってこそなのだ。ここの展示は無料。記帳ノートには、様々な観光客の感想が書き込まれている。日本人も日本からだけでなく、私のようにニューヨークから訪れている人もちらほら見受けられた。
アンの家からさらに西に行くと、グリーン・ゲイブルス博物館がある。
モンゴメリが過ごした部屋、使用したオルガン、ドレスなどを展示。
他にもモンゴメリの生家やお墓など、「赤毛のアン」が大好きという観光客には見所がたくさん。
私は時間がなかったので、そこまでたどり着けなかったが、「赤毛のアン」がお目当ての旅ーーという方には、最低中2日間は費やしてほしいところである。
後編は、燈台のある風景へ。
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