今週のニューヨーク~事件から国連総会まで

公開日 : 2016年09月21日
最終更新 :

土曜日の爆発事件のあった夜、ソーホー地区にいた。その時間、消防車に救急車、ポリスカーのサイレンがひっきりなしに続く。サイレンなんてニューヨークでは日常茶飯事なのだが、そのときは少しばかりしつこいサイレンの連続が気になった。

そのまま北上し、14丁目付近の日系スーパーに立ち寄ったとき、23丁目で爆発事件が起こったことを知った。23丁目の6番街と言えば、かなりの確率で私がよく歩く界隈。しかも夕方から夜にかけて。身近なところでの事件に少しドキドキした。そのままさらに北上すると案の定、6番街、7番街間の23丁目は封鎖されていた。ガス爆発などではなく故意に起こった爆発のようだとわかった。封鎖された一角は、警察や消防員、野次馬(私もか)で埋め尽くされていた。

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そばにいた通行人を警官が追ってきて「念のため電話番号を聞かせてください」

と言っている。やはり事件らしい。空にはヘリコプターがひっきりなしに旋回している。

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チェルシー地区の中でもこの一帯には特に観光になるようなものはなく、ニューヨーカーがブランチをするレストランやバー、スーパーマーケット、ブランドもののディスカウント店などが軒を並べるところ。

観光客に人気のギャラリーやチェルシーマーケットはもう少し西側に寄ったところにある。

ゆえになぜ爆発物をここに仕掛けようとしたのかわからない。この23丁目は対向車線もある目貫通りだが、もう一つの爆発物が見つかった27丁目は特になにもないところだ。(近くにはファッション工科大学があり)

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しかしこんなことがあってももはや動じないのがニューヨーカー。野次馬見物しながらも、近くの警察官に

「ねえ、何があったんですか~?」

と気軽に話しかけているし封鎖されている中の映画館を指して、

「映画が終わって外に出てきた人たちはさー、さぞやびっくりするだろうねぇ」

などとのんきに会話している。まるで独立記念日の花火の打ち上げを待っているのと変わらない。

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一夜明けた日曜日、相変わらず6番街の道路は14丁目から車両通行禁止。

横の通りは車が通れるので、かろうじてマクドナルドやほかのカフェなどはオープンしていたが、さすがに23丁目に近い、「バーリントンコートファクトリー」というブランドディスカウント店はクローズを余儀なくされていた。

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容疑者はあっという間に逮捕されたが、今週は国連総会。各国の名だたる政界人が集まるこの期間の警備は、この上もなく厳しいに違いない。ただでさへ、要人がホテルから出入りするときなどは、歩行者でさへその場に静止しなければならないのだ。

ところでこんなことがあったのだから、交差点ごとに置いてあるゴミ箱は撤去されているのかと思いきや相変わらず、いたるところにそのままだ。

事件に巻き込まれるのは運かもしれないが、やっぱりゴミ箱を見ると自然に足が遠回りしてしまうここ数日である。

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