フレンチカリブでプチバカンス その1
「マルチニークとグアドループに行ってきた。」というと友人に「どこ、それ?」と聞かれる。
それくらい知名度のない島なのだが、フランスの海外県でフランスの香り漂うカリブの島々の一部なのである。
カリブ旅行初心者には、プエルトリコやカンクン、ジャマイカのモンテゴベイ、バハマなどがお勧めなのだが、慣れてくるともう少しいろいろな島を味わいたくなってくる。フランス領ではセント・マーチン(一部オランダ領)まで行ってみたが、一つの島がフランスに属するカリブの島は今回が初めてだ。
グアドループには何年も前から行ってみたかったが、交通の便が悪い。ニューヨークからの直行がないし、乗り換えも不便で往復800ドルはする。それが突然、格安のノルウェジアン航空がJFKからグアドループの「ポワント・デ・ピトレ」とマルチニークの「フォール・ド・フランス」までの直行を就航した。(毎日ではない)
往復で200ドル~300ドル前後。これはもう行くしかない。いつまた運休か停止になるかもしれないし、今回は欲張って両方行ってしまおう。
ということで、サンクスギビングに4泊づず滞在することにした。
マルチニーク情報はこちらから(↓)
ノルウェジアン航空はメジャーなアライアンスに加盟していないが、JFKの出発ってどこから? ターミナル1で出発ゲートはなんと日本航空のお隣だった。時間帯では1:20PM発で、日本航空の成田行きの少し後。したがって、日本人乗客が待っているエリアで待機しているとなぜか、カリブの島に行くのではなく私も日本に帰省するような気がしてくる。
さて、無事に機内に乗り込む。預け入れ荷物だが、50ユーロと航空会社のサイトに書いてあったので、機内持ち込み万端で準備したが、「チャージなしよ」となぜか無料で預入をしてくれた。荷物がないとかなりラクだ。ただ、機内の飲食がコーヒーや、水までクレジットカード決済のようなので、乗り込むときには何か買って持って行ったほうがよい。
機材はボーイング737型機で、全席エコノミー席。内装には真新しさが感じられる。乗客は――。やはりカリビアンやフランス観光客が多いように見受けられた。
5時間のフライトで、最初の島マルチニークのフォール・ド・フランスには7:15PMの到着。(実際は予定よりかなり早めの到着だった)
ここから一人旅はバスや乗り合いシャトルなどを駆使するのだが、すでに夜。
交通の便が良くないようなので、やむを得ずタクシーに。フライト代は安くてもここはフランス領。物価は高いと聞いている。
最初の2泊はフォール・ド・フランスの街中の予定で、ここまでのタクシー代はチップを含め27ユーロ。
安宿はファミリー運営ということだが、私の部屋はフロントのすぐ後ろというかなり変わった造りになっていた。
夜は不安なものだが、朝散歩してみると、目の前のサバンナ公園や、対岸を見渡せるフラマン湾の眺めが格別だ。
ここからは写真でご紹介しよう。
マルチニークはナポレオンの妻であったジョセフィーヌ皇后の誕生地。サバンナ公園には銅像が建っているのだが、聞いていた通り首がない。一部ではフランスの支配を象徴するような銅像をあがめることは好ましく思っていないようだ。
フォール・ド・フランスの街並み。フランスのテイストとカリブ独特のカラフルな色彩がミックスされた南国のリゾートタウンだ。
中心にあるラグジュアリーホテル「ドゥ・ヴィル」
コーヒーを注文するとエスプレッソカップでの量。さすがフランス領であることを実感する。サトウキビが産業のひとつだけあって、砂糖にはマルチニークの表示。
フェリー乗り場から日帰りで対岸のトロワ・ジレまで。(往復7ユーロ)少し小高いところに教会が。南国によくある素朴な内装だが、青空と熱帯の花々に囲まれ絵になる風景だ。
さて後半2泊は、観光客が泊まる対岸のポワント・デュ・ブーまで。フェリーはその近くのアンス・ミタンに停泊する。(往復7ドル)
アメリカ資本が入ると、高層の建物が海沿いにバンバン建てられてしまうが、ここフランス領は一大リゾートエリアというものがなく、自然の景色に調和した低層の建物が並んでいる。このひなびた感じがバカンスでのんびり過ごしたい派には気持ちが良い。
お土産に喜ばれそうなカリブならではのビビッドなイラスト絵葉書。
アンス・ミタンでのビーチで指導員とともに海遊びをする子供たち。なんともほほえましい。
こうしてあっという間に4泊の旅程を終える。空港に戻り今度は、「AIR CARAIBES」という小さい会社の小さい飛行機で、もう一つの島、グアドルーペへ行く。
なお、空港の免税店にはマルチニーク産のリキュールがたくさん。ラムのメッカはカリブ。島によっても製造行程が違うようだ。
お酒が苦手も、このカラフルなボトルに惹かれてしまうかも。
もう一つの島、グアドループについては次回にしよう。
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