海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > 日本  > 日本国内/岡山特派員ブログ

日本国内/岡山特派員ブログ mami

日本国内・岡山特派員が現地から日本地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


4.JPG


前回は「備前おさふね刀剣の里」の中にある博物館をご紹介しましたが
博物館だけではなく、実際に刀剣を制作する鍛刀場や柄巻き、鞘の塗り、刀身彫りなどの
職人さんが作業する刀剣工房もあります。

写真の場所は日本刀の刀身を作る「刀匠(とうしょう)」がお仕事される場です。
美術刀剣類の製作承認された刀匠が、作刀されています。
HPによると毎日見学されると一振りの刀が出来るまでを見られるそうですよ。


8.JPG


今日は玉鋼を打ち延ばす古式鍛錬を見学させていただきました。
1時間前に到着して、前列の一番よく見える場所で始まるのを待ちます。


P6109883.JPG


今日の刀匠は川島一城さんです。
日本刀の説明をして下さったあと神棚に向かい一礼し「積み沸かし」から始まります。
神棚には島根県の金屋子神社のお札がありました。


13.JPG


日本刀の材料となる玉鋼を見せていただきました。
軽石のように気泡だらけなのに、お腹にまでずっしりとくる重さです。


P6109885.JPG


玉鋼から積み沸かす方法だけでなく
和釘やカスガイなど古い日本建築を解体した時に出てくる鉄を溶かして使う方法も教えてくださいました。


P6109905.JPG


鞴(ふいご)で素早く風を送り、木炭をくべ、炎の色を見ながら800度に温度を上げます。


P6109906.JPG


ここから「折り返し鍛錬」に入ります。
刀匠だけでは出来ない作業なので、二人の「向こう鎚」とともに作業を行います。玉鋼は1300度の高温になっています。炎の色で温度がわかるそうです。


P6109907.JPG


最初の一打!
パーン!
 という建物中に響く鋭い爆発音とともに
美しい火花が足元まで飛んできました!迫力があります。


P6109912.JPG


向こう鎚は刀匠の合図に合わせて叩いていきます。
この合図に従って打つことを「相槌(あいづち)を打つ」といい
「相槌を打つ」という言葉はここからきているそうです。


P6109916.JPG


打ち終えたところです。


P6109917.JPG


たがねを入れて折り返します。


P6109921.JPG


ピントがボケていましたが、この作業を10回ほど繰り返して下鍛えが終了するそうです。


11.JPG


錆が浮いていますが何度もこの作業を繰り返し伸ばしていくと
だんだんと、日本刀らしくなっていきます。


「備前おさふね刀剣の里」には、他にも備前刀復興の祖といわれる
今泉俊光刀匠の偉業を伝える今泉俊光刀匠記念館
毎月第1、第3土曜日には「工芸製作講座(小刀製作講座)」を
また、毎月1回の日曜日には「日本刀手入れ講習会」を開講する研修館もあります。
もちろん、お土産も売っていますよ。ふれあい物産館では刀剣、小刀、手入れ用品、包丁などを中心にオリジナルグッズなどもあります。
手入れ用品の御刀油、下げ緒、切羽などがありました。


7.JPG


ちなみに、私は刀匠の川島一城さんに作って貰った包丁を愛用しています。銘も入れてもらいました。
重さもちょうどよく、手にもなじみ、切れ味も抜群です。


ご紹介した古式鍛錬やイベントについての詳しいことは、下記のHPをご覧ください。
http://www.city.setouchi.lg.jp/token/tenji/index.html



2018年10月17日

1.JPG


今月、ご紹介している瀬戸内市長船(おさふね)町は古来から名刀の産地として知られ
名工を数多く輩出してきました。
国宝、重要文化財の約7割は備前刀です。
中でも長船の”福岡一文字派”の素晴らしさは古歌にも歌われ
その華やかさを誇っています。

長船は日本刀の聖地と言っても過言ではないと思います。

刀剣、というと居合道や一部のマニアの世界でしたが
数年前から「歴女」や「刀剣女子」なんてキーワードも出てきて
ここ備前長船刀剣博物館も客層がグッと変わってきているそうです。


2.JPG


刀の作業工程がパネル展示やビデオで紹介されています。
他にも真剣を持ちあげられる体験コーナーもありますよ。


3.JPG


展示室は撮影が可能な場所もあるのが嬉しいです。
ガラス越しに美しい光を放つ名刀がずらり。
写真の刀名は真田幸村が所有していたと伝わる「村正」です。
刀のことを知らない人も「妖刀村正」は聞いたことがあると思います。
徳川家に仇をなす刀として有名になりました。
この鞘は千段刻み、凝ったデザインですね。

戦いの武器として生まれた刀剣も作り手たちの込めた魂のせいか
武士道の象徴から伝統工芸を駆使した美術品となっています。


4.JPG


織田信長所有と伝わる「小桜葦威胴丸」です。
意外と華奢に感じました。
織田信長の裃を別の博物館で見たことがありましたが
これも小さく感じられたので小柄な人だったのでしょう。


5.JPG


年に数回、特別展があります。
上の刀剣は『戦国無双』というゲームとのコラボで数年前に展示されたもので
駐車場に車が止められないくらいの盛況でした。
ちなみに『戦国無双』とは、若者を中心に絶大な人気を誇り
戦国時代を舞台に様々な武将を操作して戦うアクションゲームです。

上の写真はは『十文字槍』で直槍の左右にも刃がつき、文字通り漢字の「十」の字に見えます。
この槍は左右の刃で敵の武器を受け止めたり
相手をひっかけて地面に引き倒すなど多彩な使用法があったそうです。
実用本位な武器だったため、平和な時代を経て制作方法はすでに失われていましたが
この「戦国無双の刀剣展」をきっかけに現代の刀匠達により
制作技法が研究され歴史から甦ったそうです。


6.JPG


こちらはゲームの中で前田慶次が使う二又矛ですが
これをそのまま作ると当然ながら「銃刀法」に違反する武器になってしまうので
創意工夫を加えて再現された矛です。
刀匠たちの技術の高さに驚いた企画展でした。

備前長船刀剣博物館
アクセス JR長船駅より徒歩40分 レンタサイクル20分 タクシー10分
料 金 一般500円 高大生300円 小中学生無料
住 所 〒701-4271瀬戸内市長船町長船966番地
電 話 0869-66-7767
時 間 9:00~17:00(入場は4:30まで)
休 み 月曜日(休日の場合は翌日に振り替え)12月28日~1月4日
    祝日の翌日 展示入れ替え時の臨時休館
URL   http://www.city.setouchi.lg.jp/token/



2018年10月11日

2.JPG


今月は瀬戸内市長船町の周辺をご案内しましょう。
長船の『備前福岡』という場所は、吉井川と山陽道が交わる水陸交通の要所で
人や物資が集まる地として中世は山陽道随一の商都と言われ古くから栄えていました。
豊臣秀吉が備中松山城を水攻めをした時もここで物資の提供を受けています。
鎌倉時代の国宝『一遍上人絵伝』に描かれた「福岡の市」の場面は有名で
往時を偲ぶ町のつくりが今も残っています。

また、豊臣秀吉の軍師、黒田官兵衛ゆかりの地でもあり
官兵衛の曾祖父の墓と父の供養塔が妙興寺に残されています。
さらに、戦国の貴公子と呼ばれた宇喜多秀家の祖父、宇喜多興家の墓も
こちらにあります。


3.JPG


妙興寺へ行ってみましょう。
かつて、山陽道最大の商都として栄えていたころの寺域は
約2万㎡余りの敷地に1院と10の坊が立ち並ぶ大寺院だったそうです。


4.JPG


仁王像は運慶快慶の慶派の仏師の作だそうです。
東大寺の仁王像も運慶、快慶、定覚、湛慶と小仏師多数の作品ですが
色彩が施されているせいか、雰囲気がずいぶん違って見えますね。


5.JPG


妙興寺は1403年に建立された歴史あるお寺ですが
江戸時代に伽藍の大半を焼失し再建はされましたが今は小さな寺域です。
この奥に黒田家の墓所があり、黒田官兵衛の子
黒田長政が筑前に封ぜられ、居城を博多の西に築いた時
祖先の故郷”備前国邑久郡福岡”にちなんで『福岡城』と名付けたと言われています。



2018年10月 8日
2018年9月29日
2018年9月19日
2018年9月12日
2018年9月 2日
⇒すべての記事を見る

中国旅行 旅スケジュール

旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■岡山県の旅行記・口コミ「旅スケ」へ

日本国内にもどる

  • 特派員プロフィール
  • 岡山特派員

    岡山特派員
    mami
    岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の「おかやまっ子」です。鉄道好きの夫に連れられ県内外各地を歩くうち、カメラを手にするようになり、文章を書くことが好きなことも高じて2013年からは個人ブログ「つれづれ日記」をはじめました。地元民目線での岡山の四季折々の自然や人々の生活、そして美味しい情報をレポしていきたいと思っています。 DISQUS ID @disqus_LJ2QGvckC1

  • リーダーに登録

地球の歩き方Web特派員募集