ムンク作品、また盗難!
『叫び』で有名なエドヴァルド・ムンクは実はノルウェー人。
そのムンク作品の一つであるリトグラフ『別離 II』が盗難にあっていたことを、11月18日、現地の警察が発表しました。
ムンク作品はこれまでにも何回か盗難に遭っており、「またか!」というのがノルウェーでの反応です。
これまでの盗難事件の経緯:
1994年2月 『叫び』盗難
国立美術館所蔵、3ヵ月後に発見。犯人は屋外からはしごを使い、窓を破り楽々と侵入。
無防備なセキュリティに多くの人が呆れる。
2004年8月『叫び』と『マドンナ』盗難
ムンク美術館にて、白昼堂々、見物客の前で武装した強盗に奪われる。両作品とも2年後に発見。
2005年3月 1915年の水彩画『青い服』と、リトグラフ2点
(ムンク自画像とアウギュスト・ストリンドベリの肖像)がホテルにて盗難。
後に犯人チーム(17〜19歳を含む若者集団に世間は驚く)は逮捕され、作品も発見。
2009年11月12日リトグラフ『歴史』盗難
オスロにあるNyborg Kunstギャラリーにて盗難。
ギャラリーでは管理が甘く、誰でも目につく所に展示していたことが原因との見方もある。
計画的な犯行と見て、現在も警察で捜査中。
割られた窓ガラス(写真はこちら)
2009年 リトグラフ『別離 II』盗難
6 月12〜25日の作品移動中に盗難? いつ、どのように盗難されたか未だ不明。
6月25日、オスロにあるKaare Berntsenギャラリーにて、同作品が盗難に遭っていたことが発覚。
数ヶ月後の11月18日に警察が公式に発表。
今回、立て続けに盗難が発覚し、国を代表する作品が奪われたことにショックを受けるとともに、
「どうして警察は『別離 II』盗難の事実をこれまで秘密にしていたのか」、
ということにノルウェーでは非難がでています。
ギャラリーという場所では美術作品を売るために、
通りからでも作品が目につきやすいように展示をしていることが多いようです。
それが“悪い意味での宣伝”になってしまい、盗難に遭いやすくしているとの見方もあります。
現在も、リトグラフ『歴史』と『別離 II』の作品は警察で捜索中です。
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