OSLOVE 7・22の悲劇は二度と繰り返さない
人々は事件のことを口にし、お互いを励ましあい、各メディアはこれからノルウェーがどのように前に進んでいくかという議論で持ちきりになっている。
カール・ヨハン通りでは、「私たちはオスロを愛している」、「ウトヤ島を愛している」という看板に人々がメッセージを書き込んだ。
また、会員制交流サイト「フェイスブック」では、「Oslo」と「Love」を掛け合わせて、「Oslove」と自分のページに書き込む人も相次いだ。
オスロ大聖堂前には献花をしに訪れる人が絶えず、至る所にバラが置かれ、火の灯ったろうそくがハートを形作っていた。
毎年オスロで行われているノルウェーカップ世界最大子どもサッカートーナメントは、多数の若者が犠牲となった連続テロの影響で開催が危ぶまれたが、予定通り決行されることとなった。トーナメントは7月31日から8月6日まで開催される。7月30日のノルウェーカップ・コンサートは、事件の犠牲者を偲んで追悼コンサートへと内容が変更されて行われる。
アフテンポステン紙によると、大会関係者は「もし大会が決行されなかったら、それは私たちが(事件の)恐怖に負けたことになるでしょう」と語った。
25日、上海で行われている水泳の世界選手権では、ノルウェー人のダーレオーエン選手が男子百メートル平泳ぎ決勝で金メダルを獲得した。ノルウェー各メディアによると、同選手は記者会見で海外メディアから自国のテロ事件に関しての心境を聞かれ、思わず言葉をなくし涙をぬぐったそうだ。
ダーレオーエン選手が金メダルを獲得したときは、地元メディアでも大きく報道された。悲しいニュースがノルウェーを覆う中で飛び込んできた、ノルウェー人にとって嬉しいニュースだった。この悲劇で国があわただしい中、ハラルド国王がダーレオーエン選手に「おめでとう」というメールを忘れずに送ったことも伝えられた。
「アメリカの9・11」とも例えられる「ノルウェーの7・22」。ノルウェー人はこの日を忘れることはないだろう。人々は悲しみと戦いながらも、それでも前に歩き続ける。
All Fotos: Asaki Abumi
VG(電子版)の報道 「ダーレオーエン水泳選手が金」
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