ノルウェーのクリスマス・コーヒー

公開日 : 2012年12月23日
最終更新 :
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Photo&Text:Asaki Abumi

写真:クリスマス一色のカッフェ・ブレネリーエ国立美術館前店。左側の赤いラベルが貼られたコーヒーは、全てクリスマス・コーヒー!

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クリスマス・プレゼントは・・・

冬季限定コーヒー!

 クリスマスの時期になるとノルウェー人が好むクリスマス・ビール、クリスマス・ティー、そしてクリスマス・コーヒー。

 家族や自分へのちょっとした小さいプレゼントとして人気のひとつが、クリスマス・コーヒーです。ノルウェー語では「ユーレ・カッフェ」(Julekaffe)といいます。

kaffabutikk_asakiabumi_small8.jpgのサムネール画像

美味しいコーヒー

 カフェ「モッカ」とショールーム「カッファ・ブティック」で働くバリスタのスティアンさんによると、クリスマス・ビールやクリスマス・ティーにはスパイスなどが加えられていますが、良質のスペシャルティコーヒーメーカーは、スパイスなどは一切加えず、ロースターが一番おすすめするコーヒーを「クリスマス・コーヒー」として販売します。

 「クリスマス・コーヒーの中身は、実際は私たちが販売しているコーヒーのどれかです。私たちがその時期に一番おすすめする農家の豆なので、美味しいこと確実ですよ」とスティアンさんは語ります。

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クリスマス・コーヒー・パッケージ

 レッドカラーを基調とした華やかなデザインとなっているクリスマスコーヒーのパッケージ。クリスマスプレゼントとして大人気だそうです。

 国内最大のスペシャルティコーヒー・ロースターであるソルベルグ&ハンセン(S&H)の今年のクリスマス・コーヒーはEl Salvador!250グラム94NOK。チョコレートやマンダリンを一緒に詰め合わせたクリスマス・コーヒーセットもよく見かけられます。

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マッチするコーヒーを

 ノルウェー最大のカフェチェーン店であるカッフェ・ブレネリーエ。マーケティングチーフであるマーリットさんは、「ノルウェー人が食べるクリスマス料理は味が濃くて、おもいもの。とても甘いクリスマス・ケーキもたくさん食べます。クリスマス料理やデザートに合うようなコーヒーを選んでいますよ」と語ります。

 カッフェ・ブレネリーエの2012年のクリスマス・コーヒーは、グアテマラのLa Merced農園とのダイレクト・トレードのクリスマス・コーヒーです(250グラム79NOK、500グラム158NOK)。

北欧ノルウェーコーヒー あんな話こんな話

ノルウェーのコーヒー事情

 「最高品質のコーヒーが飲める」と噂のノルウェーの首都オスロ。

ノルウェーのコーヒー業界を引っ張るのはこの人たち!

・ワールド・バリスタ・チャンピオンシップの初代優勝者(2000年)のロバート・トーレセン氏

・ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ2004年度の優勝者ティム・ヴェンデルボー氏

・国内最大級のスペシャルティコーヒーの焙煎業者(ロースター)「ソルベルグ&ハンセン」(Solberg & Hansen)

・良質のコーヒーを提供するチェーン店「ストックフレッツ」(

Stockfleths)

・国内最大級のチェーン店「カッフェ・ブレネリーエ」(Kaffebrenneriet

 浅めの焙煎で酸味を感じやすい、フルーティーなコーヒーの味が特徴的。「自分たちは高品質のコーヒー豆に囲まれた環境にいる」ことを知らないオスロの地元の人たちだが、ノルウェー人のコーヒーの摂取量は世界でもトップレベル。いつでも、どこでも、コーヒーをがぶがぶと飲んでいる。

 2012年には、カフェ&バーであるフグレン(FUGLEN)の海外第一号店が東京の富ヶ谷にオープン。ノルウェー人の溜り場ともなっているここではノルウェーのロースター4社のコーヒーが味わえる。

ノルウェーのコーヒー業界で有名人「ロバートさん」とは?

 世界一のバリスタを決定するワールド・バリスタ・チャンピオンシップ。この第一回目である2000年度の初代優勝者はノルウェー人のロバート・トーレセン(Robert Thoresen)氏。北欧のコーヒー業界をリードするトーレセン氏は、首都オスロに2軒のカフェ(「ヤヴァ/Java」「モッカ/Mocca」)と、カフェショールム&ショップ「カッファ・ブティック/Kaffabutikk」と、焙煎所(Kaffa)を経営する。

 名高いパナマの「エスメラルダ農園・ゲイシャ」のコーヒー豆を、ヨーロッパに初めて仕入れた人物。

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