人気を集めるノルウェーのヴィンテージ北欧食器! 今、注目のデザインは?
ノルウェー現地のアフテンポステン紙(電子板)によると、おばあちゃん世代の台所の戸棚に並んでいる昔のノルウェー食器の希少価値が高まり、高値がつきはじめていると報道されています。
ノルウェーのヴィンテージ食器シリーズで有名な陶器会社は、
以下の4社!
●フィッギオ(フィッギョ)/Figgjo
●スタヴァンゲルフリント/Stavangerflint
●ポルシュグルンド/Porsgrund
●エゲルスンド/Egersund
写真:Figgjo社のデイジー/Daisyシリーズ
※フィッギオ社とポルシュグルンド社は今でも陶器を製造していますが、現存していないヴィンテージ食器のコレクターが世界中にいます。また、スタヴァンゲルフリント社は1968年にフィッギオ社と合併し、1979年までブランド名の元で食器の製造を続けていました。ポルシュグルンド社は1979年には閉鎖してしまったブランドです。
アフテンポステン紙によると、先日オークションネットサイトでフィッギオ社のMarie grønnシリーズが1万1千ノルウェークローネ(約19万5千円)、ポルシュグルンド社のNordiskシリーズによる鳥を模ったビールの容器が1万7千ノルウェークローネ(約30万1千円)で売られたそうです。
写真:毎週日曜日にグリーネルロッカ地区のビルケルンデン公園で開催されている蚤の市
特にポルシュグルンド社による現存していないシリーズの希少価値は高まっており、また1900年代初頭に製造された食器の裏にはブランドマークがついていないものも多く、自分の台所の戸棚の奥に隠れている食器の価値に気づいていないノルウェー人が多いとのこと。
年ごとによって、人気のあるヴィンテージ食器シリーズは変動します。60~70年代のファイアンス焼きの陶磁器が最近はノルウェーで人気があるようです。ノルウェーで最も価値があるとされる陶器会社はポルシュグルンド社です。
スタヴァンゲルフリント社のシリーズでも、以前は魚とレモンが描かれたFlamingo-Bambsシリーズが人気でしたが、今はフィッギオ社の青い魚のイラストがかわいいClupeaシリーズが若者の間では注目を集めているとか。
フィッギオ社とスタヴァンゲルフリント社の現存していないシリーズは、50~60年代のものが人気があるようです。
写真:Figgjo社のクルピエ/Clupeaシリーズのポット
ポルシュグルンド/Porsgrund社の価値があるとされている過去の作品シリーズとデザイナー
●デザイナーTias Eckhoff によるDet Riflede シリーズ
●デザイナーKonrad Galaaen によるSpireシリーズ
●デザイナーThorolf Holmboeによる1910~1920年代の作品
●デザイナーNora Gulbrandsenによる作品
●デザイナーHans Flygenringによる1920年代の作品
●Polergullシリーズ
●Maudシリーズ
●Regentシリーズ
●現在最も注目の「Nordisk」 シリーズ
(特にノルウェーのフォークアートであるローズマリング塗りのもの、1905 ~1914年に製造されたもの)
●デザイナーAndreas Ollestadによる花瓶シリーズ
●デザイナーTheodor Friestad による作品
●デザイナーThorbjørn Feyling の30年代の作品
写真:Egersund社の容器
ノルウェー人と日本人では人気のあるシリーズが多少異なる傾向があるようです。日本では、ポルシュグルンドやエゲルスンド社よりも、フィッギオやスタヴァンゲルフリント社の現存していない、「かわいい」絵柄シリーズに魅かれる方が多いのではないでしょうか。
写真:Figgjo社の有名デザイナーTuri Gramstad Oliverによる
フォークロア/FOLKLOREシリーズのソルト&ペッパーセット
ノルウェーの蚤の市で数百円、日本のウェブサイトでは数万円!
また、ポルシュグルンドやエゲルスンド社の食器シリーズは、日本の北欧ショップやウェブサイトでも大きく取り扱われておらず、数字としての価値がわかりにくいということもあります。反対に、フィッギオ社やスタヴァンゲルフリント社のシリーズは、「ノルウェーの蚤の市で数百円で買ったのに、日本のウェブサイトで調べたら、数万円で売られていた!」ということがあるので、満足感や価値が計りやすくもあります。
見方を変えれば、今日本で注目されていないメーカーやデザイナーさんの商品に目が向くようになったら、数年後には日本でもそのモノの価値が飛び上がっているかもしれません。
ノルウェーのヴィンテージ食器に興味が出てきた方は、ぜひ、以前紹介した、「ヴィンテージ北欧食器を買おう! ノルウェーのガレージセール 日本へも発送可(写真を追加しました!)」の記事をご覧になってみてください!
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。