ノルウェーコーヒー競技会の結果は?2015年の現地レポート

公開日 : 2015年03月01日
最終更新 :
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2015年のバリスタチャンピオンシップ ノルウェー代表はアレクサンデール・ハンセンさん(カフェJava所属)

 「ノルウェーのコーヒーの最先端地区は首都オスロ!」ということを実感した1日でした。2月25~27日、バリスタチャンピオンシップやラテアートのノルウェー代表を決める全国大会が開催されました。動画も作ったので、会場の様子をご覧ください。

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オスロのカフェJavaの実力

 結果からいうと、オスロにある有名カフェJava(ヤヴァ)チームの圧勝でした。オスロ地区大会でもJava出身のバリスタたちがトップを総なめにしていたので、あまり驚きはなかったのですが・・・。

 この結果を参考に、オスロでコーヒーを淹れるバリスタに会いたい旅行者は、「Java」か「Supreme Roastworks」に行ってみるとよいかもしれません。

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バリスタチャンピオンシップ2位 Lise Marie Rømo(カフェJava所属)

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バリスタチャンピオンシップ3位 Rasmus Helgebostad(カフェJava所属)

 ベルゲンを代表する有名カフェ「Kaffemisjonen」、トロンハイムからは「Dromedar Kaffebar」のバリスタが、バリスタ数の多いオスロのカフェ陣営の中で健闘しました。

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バリスタチャンピオンシップ結果

1位 Alexander Lenouvel Hansen(Java)

2位 Lise Marie Rømo(Java)

3位 Rasmus Helgebostad(Java)

カップテイスターズ チャンピオンシップ結果

1位 Jan Lorentzen(Kaffemisjonen)

2位 Maren Wessel Berg(Dromedar Kaffebar)

3位 Ingri M. Johnsen(Solberg & Hansen)

ブリューワーズカップ結果

1位 Odd-Steinar Tøllefsen(Supreme Roastworks )

2位 Kaya Carretta(Solberg & Hansen)

3位 Alexander Lenouvel Hansen(Java)

ラテアート チャンピオンシップ

1位 Simon Nilsson Alteblad(Supreme Roastworks)

2位 Lise Marie Rømo(Java)

3位 Sarah Mahmod(Dromedar Kaffebar)

コーヒー イン グッド スピリッツ チャンピオンシップ

1位 Monica Strøm(Dromedar Kaffebar)

2位 JJ(Åpent Bakeri)

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 市内から地下鉄と徒歩で30分はかかるので、全国大会にもかかわらず、足を運んだのは競技に参加する業界関係者のみでした。一般客を巻き込んだほうが、ブースを出して各企業のPRやSNSでの情報拡散にもつなげることができるので、これは残念。

 ちなみにオスロ地区予選はソルベルグ&ハンセンが運営していたので、一般客も呼び込み、スムーズに進んでいたほうではあります。今回の大会は、今までのノルウェーのコーヒー競技会の中でも、最も「の~んびり」、「ほのぼの」していたような印象を受けました。

 そして、競技の参加者が少ない・・・。平等好きで、競争をあまり好まないノルウェーらしいですが。新しい若手がどんどんと、もっと乗り込み、盛り上がってくれればなぁと感じました。

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 ノルウェーのコーヒー業界の流れを知る人なら、「ティム・ウェンデルボーのカフェからバリスタは誰も参加していないの?」ということを疑問に思う人がいるかもしれません。カップテイスターズ チャンピオンシップには、実は今回2人参加していたのですが、最終決勝までは進むことができませんでした。

 また、バリスタチャンピオンシップに参加しないのは、「大会が求めるルールと、ティムのカフェでのコーヒーの作り方が相容れない」ということがあるそうです。ティム本人やカフェで働くバリスタの皆さんも会場にはいたのですが、バリスタのイーダいわく、「例えば、大会で使用されるコーヒーは深煎りの豆だから、ラテアートでミルクでコントラストを出すにはいいだろうけど、私達のコーヒーはすっごく浅煎り。それに私達が追及する味は、審査員にとっては酸味もありすぎ。エスプレッソのカップも、私達はもっと大きいサイズを使うから、味が変わる」など。複数の小さな違いが、総合して作用すると、大会審査で大きなマイナスポイントとなる可能性があるそうです。

 ティムはスタッフの参加を止めているわけではないようで、参加したければ可能。ただ、スタッフが「う~ん」と考え込んでしまう部分があるようです。

 バリスタチャンピオンシップの参加には迷っている(葛藤している)側面が感じられたので、いつか誰かが大会に名乗りをあげる日もくるのかな?と感じました。

Text & Film & Photo by Asaki Abumi

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