ムンク美術館でカラフルな『ヨーン+ムンク』展
Photo:Munchmuseet
ムンク美術館で新しい展示『ヨーン+ムンク』(JORN+MUNCH)が10月15日~1月15日まで開催される。アスケール・ヨーン(Asker Jorn)は、デンマーク出身の北欧を代表する画家の1人(1914~1973)。2人の画家は出会ったことはないが、ヨーンは1945年にオスロを訪れ、ムンク作品を国立美術館で鑑賞し、大きな刺激をうけた。当時、展示されていたムンクの作品は1910~1930年代のもので、ヨーンはそれらを「色の解放」と称賛した。
Photo: Munchmuseet
ヨーンは、デンマークでは有名な画家だが、ノルウェー現地ではまだ知らない人もいる。2人の作品が比較展示されてる今回の展覧会は、カラフルな色にあふれ、ヨーンの絵は、まるで子どもが描いた絵本のようにもみえた。定番の『叫び』は今回は展示されておらず、1895年のハンドカラーのリトグラフのみ。定番の『叫び』を見るなら、国立美術館をおすすめする。
北欧近代美術で若い観客の集客を狙う
展覧会のデザインは、ノルウェーで最も有名な建築会社&デザインオフィスのスノーヘッタが担当。今回の展覧会は、近代美術に焦点があてられており、その狙いは若い観客の集客だ。ムンク美術館広報のシルブレッド氏によると、「外国人観光客の年齢層は幅広いが、ノルウェー人訪問者の年齢層は50歳以上と高め。今回の展示では、18~30歳の若い世代にもっと足を運んでもらいたいと思っている」と取材で語る。
Photo: Asaki Abumi
ノルウェーとデンマークの北欧絵画を鑑賞できるほか、定番のムンク作品に加え、『死のあがき』(1915)、『ボヘミアンの死』(1915~17)、『浜辺の木々』(1903~1904)など、様々な作品が展示されている。
Photo: Munchmuseet
ムンク美術館では、ここ最近の展覧会では、裸体写真など、子どもには見せにくそうなテーマのものも目立ったが、今回は子連れでも安心できる内容となっている。スマートフォンでの個人使用のための写真撮影は自由だ(フラッシュ、三脚での撮影は禁止)。
館内のカフェでも、人気の「叫びケーキ」が絶賛販売中。この冬は、ムンク美術館でカラフルなムンクの世界を楽しんでみてはいかがだろうか。また、以前紹介した可愛いムンクのエコバックは、大人気のため現在品切れ中。まだいつになるか分からないが、美術館では新しく仕入れて、今後も発売予定だそうだ。
Text: Asaki Abumi
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