ノルウェーで花粉症の時期がスタート
ノルウェーに毎年恒例の花粉の時期がやってきました。短期滞在の方には大きな影響はありませんが、長期滞在中の方には悩ましい時期となります。喘息・アレルギー連盟によると、人口約520万人のノルウェーでは、およそ100万人が花粉症にかかっています。また、喘息持ちの人に至っては80%が花粉症を併発しています。
週末にはオスロを含む南部で花粉の時期が本格的にスタート。現地メディアが一斉に「薬の準備はできていますか?」という記事を掲載しました。写真は花粉アレルギーの典型的な飲み薬、目薬、点鼻薬です。
ノルウェーで問題となる花粉は、まずは「白樺(しらかば)」。ノルウェー語では「Bjørk」(ビョルク)といいます。
他に、Salix(ヤナギ)、Hassel(セイヨウハシバミ)、Or(ハンノキ属)、Gress(イネ科の植物、ノルウェーには160種類ほどある)、Burot(オウシュウヨモギ)があります。
特に多くの人が困っているのがシラカバです。
症状は、鼻水、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水など。シラカバアレルギーには重症な人も多く、頭痛がしたり、頭がぼーっとすることから、風邪のような症状になり、集中力が低下します。学業や仕事にいつも通りに取り組むことができなくなる人も。学校によっては、医師からの診断書があれば試験時間を延長してもらえます。
薬は花粉の飛散が始まる1週間前には飲み始めたほうがいいとされます。つまり、その前に病院で予約し、薬を購入しておく必要があります(薬局でも診断書なしで買えますが、自己診断より病院をおすすめします)。ノルウェーでは予約をしてから診察を受けるまでに、1~2週間待たなければいけないことは普通なので、早く行動を起こしておいたほうがよいでしょう。
今年対応が遅すぎたとしても、自分はノルウェーではどういう植物に反応するか今年知っておくと、来年早い対策ができます。この時期に「風邪っぽい症状だな」と思った時は、花粉アレルギーを疑ってみてもよいかもしれません。
ノルウェーでよくある対策の一部:
早い時期から薬を飲み始める
サングラスを使用
花粉飛散数が多い時期には自転車での移動を避ける
顔や手を洗う
髪を洗い、枕を変える
アルコール、生の果物や野菜の摂取を減らす
服を外で乾かさない、など
喘息・アレルギー連盟には様々な情報が掲載されています。花粉飛散情報はネットや携帯電話での有料アプリでも確認できます。
有料アプリでわかる毎日の花粉飛散状況
Photo&Text: Asaki Abumi
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