フィリピンのお葬式ってどんな感じ?

公開日 : 2016年12月08日
最終更新 :

こんにちは!あっという間に12月になってしまいましたね~

忘年会とか、イベントとかで何かと出費の多い季節...笑

今回はフィリピンのお葬式についてです‼

お葬式って、列席もしてないのに書けるの??って思ったあなた‼

わたくし、フィリピンで列席した過去があるのです。

それは2016年夏でした。日本人の私にはとても新鮮な経験でしたので、

お葬式ではありますが分かりやすく、経験通り書きます★

イロイロ州ランブナオ市プグハナンという村にホームステイをしているときです。

私の家のホストシスター、ジャジャちゃんが、"nanay patay"と言いました。

現地語はカタコトしか分からないので、何を行っているんだろう...知りたいけど...

ともどかしい気持ちでいました。彼女はパタイと言うときに、両手を合わせてそれを顔の横に置いて、

目を閉じるというボディランゲージを付けました...もしかして、誰かが亡くなったのか?

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↑ホストマザーと、次女のジャジャ(7)

そうです、そのあとバタバタとホストマザーが帰って来ました。

そして、彼女の遠い親戚のおばあさんが亡くなったと言います。ジャジャちゃんすごい、

表現力の高さを見せてくれました:)遠い親戚のということでしたが、今から山の上に見に行くと言って、

マザーは近所の親戚と出掛けていきました。私達子供はとりあえず、この日はそのまま眠りにつきました。

数日後...

今日は日曜日です。私達団体のアルファ用語で言うと、サンデーホームステイ!

ステイ先の家族と過ごして、フィリピンの生活をのんびり楽しむための日。

フィリピンは9割がクリスチャンですので、大事な休養日でもあります。

我がステイ先では、町のほうにある教会のミサに、連れていってくれると聞いていました。

朝九時に準備してねと言われ、身支度を終えると外から大きな音が...

出てみると巨大なトラックが4台ほど山の上から降りてきます...

なんだなんだと見ているうちに、まゆーー(私の名前)と呼ばれ、トラックの上に乗れと手を差しのべられる。

あれ~あなた小学校のあの子!あなたも!なんて、挨拶しました。

そのときやっと理解したのですが、私はお葬式に列席する人だったのです!

待って、聞いてない...洋服とかなにも考えてないし、大丈夫なの~というか心の準備もしてないよ!

と若干のパニックに。トラックの一番先頭には、棺桶が乗っている霊柩車があり、

そこには親い家族が目を赤くして乗っていました。

(霊柩車には、大きな垂れ幕がかかっており、故人の写真と名前がプリントされています)

それとは裏腹に、後ろに続くトラックには、40人ほど(1台に)の人が乗っていて、ワイワイしています。

厳かという雰囲気はなし...

フィリピンでは村のみんなが遠い親戚という勢いで、なにかしらの繋がりがあります。

村で出会った人は、私の知り合いの親戚だったてことしかありません。

あれ、○○に似てるね~え、姪っ子なの??という具合で。なので、村の人がなくなれば、

村のほとんどがお葬式に列席、ないしは関係しているという状況です。

トラックに乗っていたみんなも、遠くても血は繋がっている人たち...

こんなに親族が多いと心強いなって思いました。

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↑トラックでの様子

(長ったらしく申し訳ありません。でも時系列でかきますね‼)

そして、バイクなら20分の距離を

ゆっくりゆっくり一時間かけて、町のメイン教会に来ました。

教会に入るとき、入り口にある水のおけに指をつけて、その水を額に付けました。(カトリック式)

子供たちに引っ張られ、椅子に座ります。そこからは回りの人の見よう見まねで、

お祈りしたり、歌を歌ったり。カトリック式ですので、礼拝に出ているのと変わらない感じです。

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↑教会内部

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↑教会前にあった霊柩車。(式の後に使うようでしょうか・・・豪華です)

式も終盤にさしかかりました。遺体が牧師さんの前にあるのですが、そこでいきなりの振り香枦‼

振り香枦ってご存じでしょうか...私はスペインの教会で見てたまたま知っていたものです。

銅で作られた入れ物に、石炭などを入れて、振ることによって中から煙が出てきます。

これを行う理由は、諸説あるので割愛します:)

以下の写真は、私がスペインで撮ったものですが、こんな感じです。

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こうして無事に式は終わりました。(いやいやまだ終わりませんよ‼)

この後は??どうするんだろうと思っていると、またトラックに乗って、景色はお墓に。

ここで降りるのか思いきや、通りすぎて家の方へ。帰宅か~思ったら家も通りすぎて山の上へ。

大雨の中、一つのお宅に入るように言われ、登っていくとご馳走が並ぶ大きなテーブル‼

ただ雨に濡れないよう、仮設のブルーシートの屋根があるお庭での昼食でした。

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日本でも式のあとに、故人を思ってご飯を食べたり、お酒を飲みますよね。

お酒はなかったけれど、フィリピンの代表料理を美味しく頂きました。

こうしてサンデーホームステイは終わり^^

フィリピンでのお葬式列席は、思いがけない体験でした。

写真がプリントされた霊柩車などは、誰かが亡くなったということを、村の人にお知らせしているようでした。

それだけ人々の繋がりが、強いんだな思います。今度はぜひ、結婚式に参加したいです(^-^)

最後まで読んで頂きありがとうございます。次回はホームステイについて、詳しくレポートします‼

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