第70回カンヌ国際映画祭が開幕、盛り上がる現地とその規模は?

公開日 : 2017年05月19日
最終更新 :
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5月17日、フランス南部カンヌ市で、カンヌ国際映画祭が開幕しました。同映画祭は約2週間にわたって行われ、5月28日の最終日に最優秀賞パルムドールが発表されます。現地メディアによれば、今年は4万5000人の参加登録があり、そのうちメディアは4500人に上るそうです。実際の様子はどのような感じなのでしょうか? 

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同市のメーンストリート、クロワゼット通りや映画祭の会場であるパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ前には、映画関係者に加えて多くの観光客が集まっています。

さて映画祭はというと、同イベントの花形であるコンペティション部門には、19本の作品が出品されています。監督を国別にわけるとアメリカから4人(ソフィア・コッポラ、トッド・ヘインズ、ノア・バームバック、ジョッシュ&ベニー・サフディ)、フランスから4人(ミシェル・アザナヴィシウス、フランソワ・オゾン、ジャック・ドワイヨン、ロビン・カンピージョ)で、その両国が最多です。

続いて韓国から2人(ポン・ジュノ、ホン・サンス)、そしてオーストリア(ミヒャエル・ハネケ)、イギリス(リン・ラムジー)、ドイツ(ファティ・アキン)、ギリシャ(ヨルゴス・ランティモス)、ハンガリー(コーネル・ムンドルッツォ)、ロシア(アンドレイ・ズビャギンツェフ)、スウェーデン(リューベン・オストルンド)、ウクライナ(セルゲイ・ロズニツァ)、日本(河瀬直美)が各1人です。

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その中でもパルムドール候補と現地メディアでもいわれているのが、ソフィア・コッポラ監督、リン・ラムジー監督、河瀬直美監督の3人。またミヒャエル・ハネケ監督は過去に2度、「白いリボン」「愛、アムール」でパルムドールを受賞しており、もし今回も受賞となると3度目になります。

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治安対策も行われています。トラックなどによるテロを防ぐため、巨大な鉢植え300鉢が、メーンストリートであるクロワゼット通りなどに配置されました。80の市民自警団が警察をサポートするほか、550の監視カメラが設置されています。

これだけの規模の映画祭となると、どれくらいのお金がかかるのでしょうか? 現地メディアによると、同映画祭の予算は2000万ユーロ(約25億円)となり、そのうち約半分を文化省、カンヌ市、プロバンス・アルプ・コート・ダジュール地域圏、アルプ・マリティーム県などの公的基金でまかなっているということです。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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