2017年6月15日からEU域内のローミング料金が撤廃に

公開日 : 2017年06月14日
最終更新 :
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旅行の必須アイテムであるスマホとSIMカード。今までは自国のSIMカードを別の国で使うと、ローミング料金がかかっていました。そのため他国で使う際には、それぞれの料金プランを購入したり、安く抑えるためには国ごとにSIMカードを購入するなど手間がかかっていましたが、2017年6月15日からは、欧州連合(EU)域内でのローミング料金が撤廃されます。

つまり、フランスの携帯会社のSIMカードをドイツへ持っていっても、ローミング料金なしでフランス国内と同じように通話、SMS、データ通信などを行えるようになります。

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欧州委員会(EC)によれば、今回撤廃されるEU域内とは、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロベニア、スロバキア、スペイン、スウェーデン、英国の28カ国。

加えて欧州経済領域(EEA)のアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーも6月15日以降、早い段階で撤廃が導入されます。

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これらローミング料金の撤廃は、月々固定使用料を払うタイプの契約だけでなく、プリペイドSIMにも適用されます。例えば、フランスがEU域内の最初の到着地だったとして、そこで買ったプリペイドSIMがあれば、その後ベルギー、オランダ、ドイツと周遊したとしても、フランスで購入したSIMにはローミング料金は発生しません。

また日本と違い陸に国境が引かれているヨーロッパの場合、国境付近では自国の携帯電話会社の電波をとらえず、隣国の携帯電話会社の電波に接続して、結果ローミング料金がかかるということも起きました。今後はそのようなリスクもなくなります。EU域内での行き来が、より便利になりました。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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