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ポルトガル/ポルト特派員ブログ Yuka

ポルトガル・ポルト特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


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みなさんこんにちは、ポルト特派員のYukaです。
5月も半ばに入り、日が伸びてきて最近は20時半ごろまで外が明るくなってきました。
まだ外が明るいうちに夕飯を食べるのは不思議な感じがします。


さて少し日が経ってしまいましたが、先月4月25日はポルトガルにとって大切な祝日でした。
というのはさかのぼること44年前、1974年4月25日はポルトガルで独裁政権を終わらせた『カーネーション革命』が起きた日だからです。
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この革命について簡単に紹介します。


1932年、当時財務大臣であったアントニオ・デ・オリベイラ・サラザールは世界恐慌による危機から国を立て直し、首相に就任しました。
ここから「エスタド・ノヴォ(新体制)」と呼ばれる独裁体制が始まります。
サラザールはファシズムにのっとり、秘密警察によって反体制運動を弾圧、厳しい検閲や植民地支配を続けました。
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↑リスボンにある「4月25日橋/Ponte 25 de Abril」は1966年に開通し当初は「サラザール橋」と呼ばれていました。


1968年サラザールが病に倒れると、後継者としてマルセロ・カエターノが選ばれましたが独裁体制や植民地支配は継続されました。
1970年サラザールは亡くなりますが一説によると死因はハンモックからの落下と言われています。


1974年4月25日、アフリカでの植民地支配を本国でも批判する声が強まり、植民地解放を掲げたアントニオ・デ・スピノラ将軍が指揮する「国軍運動(MFA)」によるクーデターが首都リスボンで起こりました。
クーデターの開始は当時検閲で禁止されていた歌、ゼカ・アフォンソによる「グランドラ・ヴィラ・モレーナ/Grândola, Vila Morena」がラジオで流れたことが合図となり、ほぼ無血の革命がなされました。


市民たちは革命を喜びカーネーションの花を革命軍兵士たちへ渡し、彼らが銃口にカーネーションを挿したことからこの革命は『カーネーション革命』と呼ばれるようになりました。


先月4月24日の夜、ポルト中心地のアリアードスの広場で革命をお祝いするコンサートがあり、実際に見に行ってきました。
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↑広場にはたくさんの人が集まりました。
コンサートでは革命の合図となった歌「Grândola, Vila Morena」も歌われ、集まった人も一緒に歌っていたのが印象的でした。


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↑0時には花火も打ちあがりました。


4月25日には今日でも街中でカーネーションが売られます。


この革命についてより詳しく知りたい方は「Capitães de Abril」(英語名:April Captains)という『カーネーション革命』について描いた映画を見るのおすすめします。
国軍運動の創設メンバーの一人、サルゲイロ・マイア大尉をテーマにした映画です。
英語が見つからなかったのでポルトガル語しかないのかもしれませんが、革命の雰囲気が良くわかる映画です。


また余談ですが、ポルトガルではキッチン用品のゴムベラのことを「サラザール」と呼びます。
というのはサラザールが独裁政権時代に唱えていた「質素・倹約」の考えが、ゴムベラの鍋に残ったものを最後までしっかり取り切るという役割に合っているからだそうです。
日常の単語にサラザールという言葉が紛れているのは面白いですね。


ポルトガルで起きた『カーネーション革命』がいかに国にとって大切な出来事であるのかが実感できた4月25日でした。
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2018年5月17日

みなさんこんにちは、ポルト特派員のYukaです。


今回はポルトガルを代表する食材「バカリャウ/Bacalhau」のグラタン、『バカリャウ・コン・ナタシュ/Bacalhau com Natas』のレシピを紹介します。
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バカリャウとは塩漬けにした干しダラで、古くから保存食として重宝されてきたポルトガルの国民食です。


(バカリャウ料理を紹介した以前の記事はこちら。『ポルトガル料理の定番、バカリャウ料理7選!』


バカリャウを使った料理はたくさんありますが、今回紹介するのはバカリャウのグラタン。
レストランや家庭でも作られるバカリャウ料理の定番ですよ!


バカリャウは塩抜きが必要な乾燥した状態で売られているものと、塩抜き不要の冷凍された状態で売られているものがあります。
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↑冷凍バカリャウは塩抜きがされた状態なのですぐに使えて便利。


今回はバカリャウの塩抜きを行った状態から作り始めます。


【作り方】
*材料(4、5人前)
・バカリャウ:500g
・ジャガイモ:小10個
・オリーブ油:適量
・玉ねぎ:2個
・ニンニク:1欠片
・ローリエ:1枚
・チーズ:適量
<ベシャメルソース>
・バター:40g
・小麦粉:40g
・牛乳:250ml
・生クリーム:250ml
・レモン:1/2個
・ナツメグパウダー:適量
・塩コショウ:適量


1.塩抜きをしたバカリャウをお湯で5分程茹でる。
2.バカリャウをお湯から取り出し、骨を取り細く裂く。↓
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3.バカリャウの茹で汁は200ml程残しておく。
4.じゃがいもはサイコロ状に切って油で揚げ、塩を振る。↓
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5.鍋に火をつけオリーブ油をたっぷり引く。
6.薄切りにした玉ねぎ、みじん切りにしたにんにく、ローリエを加え炒める。↓
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7.十分に炒め玉ねぎが黄金色になってきたら、バカリャウを加え炒める。↓
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8.数分炒めたらローリエを取り出し、揚げたジャガイモを加え混ぜる。
9.火を止めグラタン皿に移す。↓
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<ベシャメルソース>
10.もう一つの鍋にバターを溶かし小麦粉を加え混ぜる。
11.だまにならないように残しておいたバカリャウのゆで汁を少しずつ加える。
12.牛乳を少しずつ加える。↓
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13.生クリームを少しずつ加える。
14.ふつふつしてきたら、塩・コショウ・ナツメグパウダーを入れる。
15.レモン汁を絞り、火を止める。↓
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16.すでに具材を載せたグラタン皿にベシャメルソースを2/3ほど入れてグラタン皿の中で混ぜる。
17.残りのソースを上にまんべんなくかける。↓
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18.チーズをたっぷりのせ、200度のオーブンで15~20分程焼く。
チーズに焼き目が付いたら完成!
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*ポイント
・ベシャメルソースにレモン汁をいれるとレモンの風味が効いて美味しくなるので忘れずに。
・焼き時間はチーズが溶けて焼き目が付けばよいので適宜調整してください。
・じゃがいもを揚げるのが面倒な場合は「バカリャウ・ア・ブラシュ(バカリャウの卵とじ)」に使われる極細のフライドポテトでも代用できます。↓
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バカリャウは日本では手に入りにくい食材なので、ポルトガルに来た際に買って帰るのをおすすめします。
このレシピを参考にポルトガルの味をご自宅で再現していただけたら嬉しいです。


以前の記事でポルトガル料理、「カルニ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ
」のレシピ
も紹介しているのでよかったら見てみてください。


2018年4月20日

みなさんこんにちは、ポルト特派員のYukaです。


厚手のコートにマフラーをする日もあった先週と打って変わって、今週からようやく春らしい暖かい気温になりました。
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木々も葉っぱつけ始め、ますますきれいになっていくポルトの街です。


さて今回はタイムリーな話題をひとつ紹介します。
ポルト観光の見所の一つであった「ボリャオン市場/Mercado do Bolhão」が来月5月より改修工事のため閉鎖されます。
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ボリャオン市場は新鮮な野菜や肉、魚、花などを売るいわゆる「市場」としての面と、コルク製品や絵葉書、ストラップなどのお土産を売る「観光地」としての面を併せ持つ場所で、地元民にも観光客にも愛されてきました。
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↑多くの人で賑わう市場。
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↑市場は二階建て。
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↑商品は量り売りが主流でポルト市民の暮らしが覗けます。
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↑コルク製品やポルトワインの小瓶、ポルトガルのシンボル「ガロ(雄鶏)」のキーホルダーなどはお土産にぴったり。


ボリャオン市場が建設されたのは1914年。
すでに100年以上の歴史をもちその老朽化が進んでいました。
5月から開始する工事に向け、4月中にはすべてのお店が現在の市場から撤退します。
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↑ほとんどの二階のお店はすでに撤退しています。


市場のお店の多くは工事の間、近くのショッピングセンター「La Vie Porto」に作られた臨時市場へ移動することになっています。
お店によっては工事が完了するまで休業するところや、他の場所で商売を続けるところもあります。


工事期間は約2年を予定し、歴史ある市場の伝統はそのままに新しく生まれ変わるようです。
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↑改修工事に向け閉鎖される市場を惜しむカモメ。


現在のボリャオン市場も建物の古さはあるものの歴史が感じられて好きだったので改修されてしまうのは少し寂しいですが、きれいになったボリャオン市場も楽しみです。


ボリャオン市場が閉鎖されている間(2020年完成予定)にポルトいらっしゃる方は臨時市場へ足を運んでみてください。


*――――――――――――――*


・ボリャオン市場の移転先
<La Vie Porto>
【市場スペースの営業時間】
 平日:7:00~21:00
 土曜:7:00~19:00
 ※お店によって時間が異なります。
【市場スペースの休業日】日曜
【住所】508, Rua de Fernandes Tomás 506, 4000-211 Porto, Portugal


2018年4月17日
2018年4月13日
2018年4月 7日
2018年3月20日
2018年3月17日
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    Yuka
    ポルト大学留学中。ポルトガル語やポルトガルの文化、歴史について学んでいます。皆さんがポルトガルに行ってみたくなるような魅力的なポルトガルの観光情報、またポルトでの留学生活を中心に発信していきます。ポルトガル料理やポルトのカフェ、レストランを紹介しているInstagramアカウントはこちらDISQUS ID @disqus_NDPLDSXVYL

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