ブラジルのおもしろ学校行事。仮装で読書奨励?!
ブラジルの学校の1年間は2月に始まり、12月で終わります。先日、3年生の長男が通う小学校で今年度最後の全体行事を見に行ってきました。
時間割の中に毎週1時間、読書の授業があるのですが、その学習発表会。だから生徒が読書感想文を読み上げるのかな、とか想像しますよね。
ブラジルはそんなんじゃありませんでした。
本の主人公になりきった仮装大会！ブラジルの学校、こういうところがはじけていて好き。
仮装して学年ごとにダンス。目立ってなんぼという意気込みは見ていて気持ちがいいものです。
2年生の発表。まだ初々しくて着ぐるみがとてもかわいい。
こちらは5年生のダンス。ぐぐっと大人びていました。
会場は学校の体育館。これまで読書の授業中に作ってきた自作の絵本などの作品が、クラスごとに展示されています。
なぜ、一人ひとり異なる衣装なのかというと、クラスの全員が違う本を題材にしているから。
すてきな本の回覧システム
まず年度初めに、先生がクラス全員分の本を選んで購入してくれます。1クラス30人いますから、先生は30冊の本を選んでくれたことになります。支払いは保護者負担ですが、均一料金。
自分の本をもらったら家で名前を書き、透明ビニールシートでしっかり補強。
これからクラス全員で本を回し読みするため、補強が必須なのです。
毎週水曜日に本を学校へ持って行き、違う本を借りてきます。1週間でその本を読んだら、また水曜日に持って行き、別の子の本を借りてきます。出席番号で本を回す順番が決められているので、しっかり30人分の本、30冊が借りられることになります。
水曜日に誰かが本を忘れると、回覧サイクルはストップ。皆に迷惑をかけるので忘れ物に気をつける練習にもなりました。（息子は度々ストップさせ、先生から注意の連絡が何度も...）
地面を掘ってブラジルまで行こう！
「ずっと掘ってたらブラジルに着くかな？」こんな遊び、やりませんでしたか？
ブラジルの子供達も同じ。「日本まで掘ろうぜ！」なんて遊ぶわけです。
長男が2年生の時に先生に選んでもらったのは、そんなお話でした。
本の中に「日本」が出てくるので、昨年の読書発表会には浴衣を着せました。浴衣は日本から持って行っていたので、準備は簡単！
そして今年の本は、ブラジルの原住民インディオの昔話。「森の中に様々な果物が次々となる不思議な木があったのですが、人々がその果物を奪い合い乱獲したために木は死んでしまった。その後人間は種を植えて育てる知恵を得た」というお話です。
昨年に引き続き、いい本選んでくれるなあ、先生。
ですが、インディオの衣装は持っていません。
洋裁初心者の私が作りましたよー。フェイスペイント塗料も近所の店ですぐに見つかりました。仮装が身近な国ゆえですね。
「不思議な木」の本なので小道具に木も作っちゃいました。昨年の発表会はダンスではなくファッションショーだったので、このくらい大きな木を持って歩いたらいいかなと思ったのです。
どうやって踊れば？と戸惑ったでしょうね、息子は。ですが上には上がいるもので本物の自転車を小道具として持ち込んだ子も。そのまま自転車持たせる親の発想、受け入れる先生、さすがだなあ。
ちなみにこの発表会のお知らせ、配布されたのは発表会当日のたった4日前。いつものことですが遅いよ！ 各親、よく準備しました。
土壇場で間に合わせる。ほらなんとかなったという感じ。ブラジルという国を見ているようです。
今回もお読みいただきありがとうございます。「役に立った」「興味深い」などの場合はクリックしていただけるとうれしいです↓↓
関連記事
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。