リオのカーニバル★チャンピオンズパレード!!! 急遽行ってきました

公開日 : 2015年02月24日
最終更新 :

リオデジャネイロでは先週の日曜日と月曜日(2015年2月15・16日)の2日間に渡り、サンバパレードのコンテストが開催されました。世界一のカーニバルともいわれるリオのカーニバルとは主にこのコンテストを指します。

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1日に6チームがパレードし、2日間で12チーム。この12チームはサンバ界最高峰のスペシャルグループ内のチームであり、スペシャルグループの下にはグループA、グループB、そしてC、D、Eまでカテゴリー分けされています。

2日間のコンテストでスペシャルグループ最下位となったチームはグループAの優勝チームと入れ替え。以下のカテゴリーでも同じことが行われる仕組みで、Jリーグと似ていますね。

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スペシャルグループの誇り高き12チームの中でも、その年の上位6チームはカーニバルの翌週土曜日(2005年は2月21日)にもう一度パレードを行います。これがチャンピオンズパレード。

私はこのチャンピオンズパレードに行ってきました。場所はカーニバル専用に作られたサンボドロモという会場。中央をサンバパレードが通り、左右が観客用のスタンドになっている横長のスタジアムのようなところです。

パレードストリートの長さは850m。審査区間は650m。

本選ではないものの、会場はものすごい熱気!

すでに順位は決まっていますが、本選とまったく同じパレードを見せてくれます。

開始時間は夜9時。のはずが、やっぱり遅れて。

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暑くてビールがすすんじゃいます。

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ちょうど1時間遅れて開始の模様。各チームのパレードが始まる前に、カーニバル全体の王様が3人の美女(女王と姫2人)と登場。カーニバルをスタートさせます。カーニバルの王様には富の象徴とされる恰幅のいい男性が毎年選ばれるのだそう。

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各チームの登場時には花火も上がります。

いよいよパレードが始まると観客は身を乗り出し、踊って歌ってノリノリ。座席など関係なくガンガン前に割り込んできます。会場はそれほどの興奮と熱狂に包まれていました。

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各チームは毎年それぞれテーマを決めて、音楽、衣装、山車、装飾を作って1年間準備と練習を重ねてきます。これらド派手な山車だけでも1チームで8台から12台も用意。

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チームの構成員は多いチームで4000人! だから1チームが通りすぎるのには80分近くもかかるのです。

1チームの持ち時間は65分~80分と決められていて、短くても長くても減点の対象。

コンテストの採点基準は他に装飾性、創造性、物語性、テーマ曲の歌詞と完成度、打楽器隊のクオリティーなど細かく分かれていて、実は奥が深い。

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かつてはキリスト教の「謝肉祭」に大衆が街中を騒ぎながら行進したことから始まったサンバパレードですが、こうして進化を続け、人々を魅了してやまないのでしょうね。

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4000人ものチームメンバーの全員が全員、踊りの名手かというとそんなこともなくて、ソロダンサーたちだけが際立って上手。ビキニの衣装で激しいステップを踏むパシスタ(Passista)と呼ばれる女性が目立ちます。

パシスタの中でも打楽器隊(バテリア)のすぐ前で演奏を奮い立たせるような力を与えるパシスタが花形で、バテリアの女王と呼ばれているそうです。

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バイーア地方の民族衣装で踊る女性達は、長年チームに貢献してきた年配の女性。

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チームの旗を持って踊る役には、チームで最も気品ある美女が選ばれるのだとか。

リオのカーニバルは歴史を経る間に、様々な伝統と秩序が生まれ、パレードの構成が作りあげられてきたのでしょうね。

一方で、力が抜けているところがあるのもやっぱりブラジル。

「その他大勢」的なダンサーは、振り付けが決められているようであっても、ピシッと揃っているわけでもなく、観客席に友人を発見するとハグしに行ってしまったり。

ブラジル人、自由です。

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リアルなイルカの顔をした山車だなと思ったら、周りにいるダンサーがかぶっているイルカの顔が...

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イワシみたいでちょっとまぬけだったり。

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エンジントラブルでしょうか。人力で押している山車もちらほら。

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1チームに80分もかかるので、後半の出番のチームは待ちくたびれて路上で横になり寝てしまっていたり。

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さらに、終わったチームの出演者が夜店で飲み始めていたりするんです。

そんな姿が会場の周囲で見られるのがまた面白いところ。

さて、会場内では3チーム目が始まりました。するとこれまで全員総立ちだった観客の中には、座ったままの人も出てきます。お年を召した方から順にといった具合で。

そりゃ疲れますよね。真夜中ですから。

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3チーム目は昨年の優勝チーム「ウニドス・ダ・チジューカ」。

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ミュージカルを見ているかのようで惹き付けられました。

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私はこの3チーム目が終わったところで会場を後に。深夜2:00。長距離タクシーに迎えを頼んでいました。充分に楽しんだ満足感もあり、体力的にも頃合いかなという時間でした。

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そもそもチャンピオンズパレードを観に来る予定はなく、ホテルもとっていません。子供連れでは無理とあきらめていたリオのカーニバル。でも帰国が決まった今、リオのカーニバルを見ずに日本に帰るのは心残りで、前日になんとなくインターネットを見てしまいました。

するとまだチケットが売っていたんです。しかも20%引きで。

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そのままインターネットでチケットを購入。しかしそれだけでは会場に入れなくて、本チケットをリオデジャネイロ市内の専用デスクで受け取る必要があります。

デスクの閉所時間がカーニバルの開演時間より随分早いのは厄介でした。そのため一人で長距離バスに乗り、チケットを受け取りに行くなどしてなんとか本チケットを入手。

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でも日本からカーニバルを観にいらっしゃる方には、ブラジルに強い旅行会社にお願いするなどして、予めのチケット入手とホテル~会場間の送迎を予約しておくことをおすすめします!

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