最近日本の運転免許をイタリアの免許に書き換えました。
これで大手を振ってローマまで車で行ける!はずなんですが・・・。
左ハンドル、マニュアルのギアチェンジも怖いけれど、一番怖いのは悪名高い交通事情。更にローマ以南はより運転マナーが悪いとイタリア人自身が認めていますが、日本のような優良ドライバー天国から来た私は、怖くてどこへも運転できていません。
停止線無視は当たり前。
路上駐車・・・と思いきや、これは駐車スペースが車道の両脇に設けられているだけなんです。でも、さすがに二重駐車は違反です。そのはずなのに・・・。
また、車線の進行方向と逆に駐車している車も多々あります。おでことおでこがごっつんこ。ということは、逆走して停めているということですね。
インパクトのある赤信号。これだけ大きくしないと無視が多発するから!?
その他、もちろんみんながそうではありませんが、ウィンカーを出さずにいきなり右折、追い越しなどなどマナー違反のドライバーたちも・・・危険です。
みなさんもイタリアで道を横断する際は、歩行者信号が緑でも、横断歩道があっても、十分気をつけてください!!
最後に・・・以前こんなことがありました。
サッカーのスタジアムからお義父の運転する車で帰る途中、勝ったばかりのひいきのラツィオチームの公式ラジオ番組をかけていたんです。
すると、「ラツィオを応援するみんな、スタジアム帰り?車内でこのラジオ聞いてるよね?今ここで一斉にクラクションを鳴らして、勝利を祝おう!!」との呼びかけが!義父はしませんでしたが、周囲のラツィオチームファンはノリノリでクラクションを押しまくって車を走らせていました。
近所迷惑だったと思いますが、イタリアらしいというか、人間くさいというか(笑)。
こんなお国柄です。
イタリアにはゴールデンウィークはありません。
ですが、4月25日の解放記念日(第二次世界大戦でドイツ 軍に占領されていたイタリア地域が解放された記念日)と5月1日のメーデーが祝日のため、Ponte(ポンテ、橋の意味)といって、間にある平日に休暇を申請し、自分で長い連休にしてバカンスを楽しむ人が多いです。
毎年のカレンダーにもよりますが、学校などもポンテをするため、子どもたちにとっては1週間前後の嬉しい連休になります。
この春の休暇、特に5月1日には郊外へピクニックに行くという習慣が昔からあるとか。
そして旬のソラマメを生のまま、ペコリーノチーズやサラミ、ワインと合わせて食べるのもこの時期です。
八百屋さんの店頭に盛られたソラマメたち。春の到来を告げています。
羊のミルクでできたペコリーノチーズは、イタリア全土で生産されていますが、中でも有名な種類にローマ産のペコリーノ・ロマーノがあります。独特の風味と強い塩気、ポロポロした触感で、新鮮なソラマメのみずみずしくコリコリした感じと良く合います。
生食が可能な新鮮なソラマメの賞味期限は収穫後2~3日以内で、その時期その場にいないと食べられない、春の風物詩だそうです。
まさにお酒のおつまみといったところ。季節限定と思うとさらに美味しく感じられます。
近頃ダンナがはまっている趣味。それは、アンティークのコイン収集です。
もともとお祖父さんが集めていた世界各国のコインがどっさりあったのですが、最近になって叔母さんが保管していたその他のコインも譲り受け、一気にコレクター熱が燃え上がっているよう。
育児の合間、暇があれば虫眼鏡片手に、いろんなコインをひっくり返しては眺め、インターネットで調べたりしています。
そのおかげで私も新しいイタリア語の単語を覚えました。それはまさに Numismatica(ヌミズマティカ)。
「貨幣・古銭研究」という意味です。
さて、これが、ヌミズマティカの雑誌。
なぜか可愛いミス・イタリアちゃんがコインを持ってますが・・・。

そして、ここが行きつけ(?)のヌミズマティカのお店です。絨毯張りの床、壁一面の木製の本棚、店長はひげのおじいさんと無愛想な息子・・・といったものものしい雰囲気ですが、気さくに色々教えてくれます。
さすがプロというべきですが、私が日本の家からもらってきた江戸時代末期の「一分銀」と「一朱銀」を持っていって見てもらったところ、一目で「BU!」「SHU!」と見抜き、時代推定もばっちりでした。
さらに、月一回行われる青空市場には、骨董品屋さんも数店顔を出します。
いっけんガラクタばかりのお店でも、古ぼけたコインが山積みになって置かれていて、中にはガラスケースに入った1枚250ユーロ(約2万3000円)なんてのもありました。
というわけで、我が家秘蔵の(?)コイン!
1927年鋳造の20リラ銅貨。
ムッソリーニの横顔が彫られています。


・・・が実はこれ、よく調べてみると、実際に貨幣として流通していたものではなくて、戦後に作られた記念メダルのようなものだとか。
ムッソリーニが彫られた硬貨は一枚も鋳造されたことが無く、当時の本物の20リラ硬貨にはヴィットリオ・エマヌエーレ3世が描かれていたそうです。
こちらは1774年のバチカン教皇領で発行されたスクードという種類の硬貨。
ローマ数字でMDCCLXXIV(1774)とあります。


1774年9月にクレメンス14世が死去してから、次の法王ピウス6世が選出される1775年2月までの法王が不在の間(SEDE VACANTE)に鋳造されたものだそうです。
表には聖ピエトロの象徴の鍵と紋章、裏面には聖霊の象徴の鳩が後光と一緒に彫られていて、VENI LUMEN CORDIUM(心の光よ、来たり給え)と書かれています。
これはどうやらホンモノらしいのですが、後世にペンダントヘッドとして使用されていたらしく、止め具が付けられてしまっていて、コインとしての価値は半減・・・。
このコレクション、はまるのも分かる気がします。
こうやって1枚1枚エピソードを調べていくと面白いですね。