ワクチン接種

公開日 : 2012年01月16日
最終更新 :

先日、5ヶ月を過ぎた息子くんのワクチン接種に行ってきました。

担当の小児科医の先生の指示に従い、6種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ・Hib菌感染症・B型肝炎)と肺炎球菌の2本を3ヶ月、5ヶ月、11ヶ月の合計3回受けることになっていて、その2回目があったのです。

第1回目をする前は、やたら長くて発音しづらい医学用語や病名にめげつつ、辞書とインターネット検索で下調べをして、担当医との会話もばっちり!に備えていきました。

ちょっとご紹介したいのが、Pneumococco と Meningococco という単語。これ、肺炎球菌と髄膜炎球菌のことなんですが、それぞれ「プネウモコッコ」、「メニンゴコッコ」と発音します。ぷ、ぷねうも・・・こっこ?めにんごこっこ?日本語の漢字で見るといかにも重々しい病(実際そうなんですが)なのに、イタリア語だと可愛らしいではないの!

ともかく、近所にある保健所(ワクチン接種所)に予約時間に行き、待つこと10分。

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周りには何人かお母さんと1歳前後の子どもたちがいましたが、1月初めとあって普段より少なかったです。

おしゃべり好きなドクターと看護婦さんが談笑しながら、手際よくちゃっちゃっと2本の注射を打ってくれました。

上記のワクチン接種はイタリアの公共保健施設で全て無料で受けられます(2012年現在)。さらに、15ヶ月の段階ではしか、おたふくかぜ、風疹の混合の予防接種(MPR)の1回目もあり、こちらも無料で受けられるそうです。(髄膜炎球菌と水ぼうそうは有料らしい・・・でもまだ受けていないのでよく分かりません。聞いてみなきゃ。)

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担当の小児科医に関しても、地域の保健所公認の先生(Pediatra di famiglia)で、普段の検診や風邪などの往診も無料で診てもらえ、必要に応じて処方箋などを出してもらえます(もちろん医薬品は有料です)。

ちなみに国立病院で出産した時も、全て無料(その代わり産後3日で退院しなければいけないけれど)で感動しました。

予約がなかなか取れない、いつも人で一杯、設備が古いなどの問題点はありますが、ともかく無料でこれら最低限の医療を受けられるというのは凄いことだと思います。

少し古い話ですが、2007年夏に後悔(←公開の間違いです!ご指摘有難うございます!)されたアメリカの映画監督、マイケル・ムーア監督の「シッコ(SICKO)」をご存知でしょうか?深刻な社会問題となっている米国の医療制度を痛烈に批判したドキュメンタリー映画です。

この中で、WHOによる一人当たりの医療費負担をベースに調査した、「医療システムの世界ランキング」が紹介されるのですが、フランスが1位、イタリアが2位。日本は10位でアメリカは37位となっています。

この映画、私はイタリア人の友達とこちらの映画館で観ました。

世界2位の優秀国として自国が挙げられていたことにみんな誇らしげだったのを覚えています。

現在イタリアは財政難、大不況。様々な面で生活費が値上げになり、あちこち増税が行われつつあり、ただでさえ去年と比べても採血の検査など医療費負担が増えているのを実感します。

将来を担う子どものワクチンや検診が有料にならないよう願います。

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