ローマの街歩き-在住者に聞いた、知っておいた方が良い5つの注意点!!

公開日 : 2015年06月13日
最終更新 :

今日はローマ在住者に聞いた、ローマの街歩き時に注意した方が良いと思うポイントを5つ、ご紹介したいと思います!

1.  車に注意!

はっきり言ってスリよりよっぽど危ないんじゃないかと思ってしまう、ローマの車の動き。 ローマ在住者にローマで一番注意しなくてはならないものを聞いたところ、"道を渡る時!"とのお答えが帰って来ました。江戸っ子べらんめえ口調(ローマ弁)で運転の荒いローマっ子。運転の荒いのは自家用車だけではなく、バイク、バス、トラム、地下鉄と、ハンドルを握ると彼らの喜怒哀楽の激しい性格通り、運転も穏やかでないものになります・・・。(予想通りではありますが!)

また、歩行者も信号がない所を(車が走っていようとも)何事もなかったかのように渡るのがこの町では常習化しています。車の運転者にとっては、左・右・前・後ろ・上(?)・下(?)と、いつどこから人が飛び出してくるか全く予想できない為、いつ何時でもすぐに停車できる鋭い反射神経を鍛えることが必要となってきます。

筆者はイタリア人の知り合いの運転する車(イタリアの車はマニュアル車)に同乗させてもらうことが多いのですが、男性は一般的に器用で運転がうまいと思います。けれどもこちらが慎重に運転していたとしてももらい事故は避けられません。 ローマで道を渡る時は、例えそこに信号があったとしても、必ず左右確認(出来れば2回以上)して車、バイク、自転車が来ていないことを確認してから渡りましょう!

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↑ 信号でなくとも、歩行者が道を渡り始めれば、走って来る車は止まる!(そうでないと事故になりますのでご注意下さい)

2.  足元に注意!

市内中心部、旧市街などでは路地は石畳となっていることが多いですが、ローマでは道に様々なものが落ちていてびっくりすることがあります。

下を良く見て歩いていないと、石畳が剥がれて穴が開いているところに靴の踵がはまり突然ひっくり返りそうになったり、時々落ちている溶けたアイスクリームの上に知らずに乗ってコントの様にズルリと滑ったりします。 また、缶・ビンなどのゴミ、犬の糞も多いですので、ローマで道を歩く時は足元にも注意しましょう!

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↑ ベルニーニの晩年の傑作、"福者ルドヴィカ・アルベルトーニ"の彫刻があるトラステヴェレ地区のサン・フランチェスコ・ア・リーパ教会(San Francesco a Ripa)。写真手前に石畳がボコボコしている部分が見て取れます。 ローマでは石畳はサンピエトリーニといい、ブロックとブロックの間に砂や石を細かく砕いたものを入れて石畳をつくります。セメントを使わないので石と石が動きやすく、でもそのおかげで雨水も浸透し地面が呼吸できるので地球にはやさしい石畳なのですが、施工されてから時間が経つと砂がなくなったりして、ブロックとブロックの間に隙間ができているところも多くなります。

3. 支払う時に注意!

これはこちらが注意してもどうにもならないことですが、商店では日本の様に用意周到に小銭のお釣りを準備していません。

買い物をする際にレジで普通にお札で払おうとすると、 "スピッチョリはありますか?(=小銭はありますか?)"と聞かれることが多いのは、営業中にどんどん減っていく小銭集めに躍起になっている(?)証拠です。

ですので、大切なお客様に対してこういうことはあってはないことですが、小さい買い物に大きなお札で支払うのは当然の様に嫌がられます。 以前、お買い物をした際に大きなお札で払おうとしたら、レジのお姉さんに "今日はお釣りがないので、お釣りの代わりにお店の中から好きな商品適当に持って行っていいよ。" と言われ、度肝を抜かれた時がありました。しかもコスメ関係の超有名店です。

仕方ないのでお店で商品を見ていたのですが、唯一気に入ったものは予算オーバー(お店側の)をしています。おずおずとお姉さんに、"これしか欲しいものないんだけど・・・。"と尋ねると、" なら持ってっていいよ。" とあっさり。商品の値段はあってないようなものなのでしょうか?? ちなみにイタリアではお釣りなどもかなり適当です。(筆者の銀行もまた然り)

1円2円の誤差は許容範囲で、スーパーなどでもし10.53ユーロのお釣りを貰わなくてはいけない場合、あちらで適当なコイン(2セントコインなど)がなかったので渡されるのは10.51ユーロだったり、または多めに10.54ユーロだったりします・・・。同じく、こちらが払う時に1~2円足りなくても特に問題は起こりません。 お釣りのごまかしを防ぐ意味もあるので、ローマではなるべく小銭か小さいお札でお買い物をされたら良いと思います!

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↑ ユーロ圏では、2014年9月23日より新10ユーロ紙幣が流通開始となっています。 額の小さい5ユーロ札と10ユーロ札は便利です。

4.  お昼休みに注意!

ローマでは、幾つかの個人商店、タバコ屋などは、お昼休みをとる為に大体13時頃から16時頃まで閉まります。用事がある場合は午前中に訪問されるか、お店の看板等で事前に営業時間をご確認下さい。

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↑ 教会もお昼には閉まるところが多いので、この時間帯は観光は出来ません。 写真はサン・パオロ・アッレ・トレ・フォンターネ教会(San Paolo alle Tre Fontane)のタイムテーブル。月曜~金曜日までは9~12時、16~18時のオープンとあります。

5.  周りの人の怪しい動きに注意!

ローマで街歩きの際は、スリ、ひったくりなどにご注意下さい。 詳細はこちらにまとめてあります。 2013年7月28日号:ローマの治安と旅行する前に知っておいた方が良いこと!こちら 2014年3月6日号:ローマのスリ対策方法。ターゲットにされないように未然に防ぎましょう!こちら

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↑ 市場などの人ごみでは所持品にご注意下さい。

おまけ 直射日光に注意!(夏のみ)

日本並みではありませんが、ローマは海が近いので夏は若干、蒸し暑いです。 ローマの太陽は強烈なので、夏の観光には帽子は必須です。もし帽子を持ってくるのを忘れてしまった場合は、街角にたくさんある屋台で安いものでは一つ5ユーロ位から購入できます。女性の方は美容の為に日焼け止めを塗る云々よりも、まず頭を隠すことが大事です。なるべく顔がすっぽりと隠れるつばの大きいものがお奨めです。

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↑ 写真でも日向と日陰の明暗がはっきりと分かりますが、突き刺さるような日差しなのです。 それでは、安全で楽しいローマのご滞在を!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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