【日伊国交150周年記念-光のスペクタクル】 世界遺産コロッセオが日本色に染まる!

公開日 : 2016年05月26日
最終更新 :

今年2016年は日本とイタリアが国交を結んでから150年目となる記念すべき年です!

その為、皆様既にお気づきかもしれませんが、昨年から日本及びイタリア各地で"日伊国交150周年記念"の関連イベントが多く行われています。例えば、日本全国のデパート(三越など)などでもいつもより大きな規模の「イタリア展」や「イタリアフェア」が企画されているようですね。

さて、先日5月11日~13日までローマのシンボル コロッセオ(Colosseo)が日伊国交150周年を記念して、美しくライトアップされました。

先日のブログでもお話しましたが、コロッセオには昨年2015年一年間に665万1046人が入場し、世界で2番目に訪問者数の多い観光スポットとなりました。報道によると、世界でこの入場者数を超える観光施設は中国の万里の長城のみだそうです。イタリアは世界一の世界遺産保有国ですが、近年までこれらの資源が活用されていませんでした。どことは詳しく申しませんが、未だに長いこと猫屋敷となっている遺跡も市内各所に点在します。ここ最近、国としてこれらの文化遺産を有効に活用すべく全力で頑張っていますので、このニュースを聞いて関係者はさぞかし嬉しかったと想像します。

そのイタリアを代表する観光スポット コロッセオから世界に向けて「人に愛・地球に愛」をテーマにした光のメッセージが届けられました。

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↑ 光のスペクタクルは日本の照明デザイナー、石井幹子、石井リーサ明理さん親子によるプロデュースです。

衛星写真の上の"M"と見える所がメトロ(Metro 地下鉄)B線のコロッセオ駅です。コロッセオへは、写真左側のフォロ・ロマーノ側から投影されます。(投影機の様子の写真はブログ下部に出て来ます)

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↑ こちらは5月11日の点灯式の10分前のコロッセオです。そろそろ暗くなって来ました。

今の時期のローマの日の入り時間は20時30分頃です。20時40分の点灯式には秋篠宮ご夫妻がお越しになり、光のスペクタクルに点灯されました。

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↑ 始まりました!

こちらはコロッセオがピンク色になった瞬間です。結構早く切り替わるので急いで撮影しなければなりません。

光の演出は10分間の上映プログラムが繰り返し行われました。

5月11日(初日)は20時40分~23時までの14回上映、5月12日、13日は20時30分~23時までの15回上映でした。

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↑ コロッセオは七変化でエメラルドグリーンになったりしました。

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↑ 光のメッセージは、世界に向けて人と地球を愛し、かけがえのない自然を守って行くことの大切さを訴えています。光の演出だけではなく、スピーカーからは音楽も併せて聞こえて来ます。光とダイナミックなBGMに包まれ、何度か意識が中に引き込まれてしまい危なかったです。まるで映画を見ている様でした。

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↑ コロッセオの川に錦鯉がやって来ました!どんどん人が集まって来ます。

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↑ 日本語で「あい」と縦に書いてあるのが見えます!

一番上はイタリア語で"愛"の意味の「アモーレ(Amore)」、次が縦書きで日本語で「あい」、その下が英語の「Love」です。この光のメッセージは世界150種類の愛の言葉が宇宙に広がる星の様に輝き、集まって地球を包むようなイメージになっているのです。

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↑ コロッセオがイタリアの国旗と日本の国旗になるのを見たのは初めてです。

日本とイタリアの友情を記念して「日伊国交樹立150周年」とあります。

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↑ コロッセオを背にして投影機を見てみましょう!

この週は雨が降ったり止んだりの不安定な天気で、この日も朝は雨が降っていました。日中は雨は止みましたが、雲は厚く、空の色が茜色の不思議な夜でした。

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↑ 写真の右側にコロッセオが見えます。

只今21時を少し過ぎました。写真の中央でより明るく見える入口が地下鉄B線のコロッセオ駅です。

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↑ コンスタンティヌス帝の凱旋門方面から見たコロッセオ。

「Giappone」はジャッポーネ、イタリア語で"日本"の意味です。

今後も日本とイタリアの変わらぬ友情が続きますように、地球のみんなが平和で仲良く出来ますように。

完成から1900年以上もの歳月を、ローマと共に歩いて来た誰よりも長生きのコロッセオが今世界に向けて一番伝えたいことかもしれません。

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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