ローマのクリスマスの雰囲気＆飾り付け、イルミネーションの様子をまとめました！その１

公開日 : 2017年01月31日

最終更新 : 2017年01月31日

筆者 : 阿部美寿穂

大変遅くなりましたが、ようやく12月～1月にかけてのローマの町の様子などをまとめることが出来ました。写真の枚数が多くなりましたので、その１とその２に分けてお送りしたいと思います。また、本日は写真をメインにし、解説は少な目にします！

この記事では、町のクリスマスツリーやイルミネーションの様子の紹介が中心ですが、しばしば、クリスマスの期間はツリーと一緒にプレゼピオ（キリスト降誕の場面を人形で再現した模型）も飾られます。今年は、教会、広場に飾られているプレゼピオを精力的に廻ったので、写真もたくさん集まりました。現在、プレゼピオのみの"プレゼピオ集"を作成しておりますので、もう暫くお待ち下さい！

↑　毎年12月に入ると、ローマ中央駅・テルミニ駅には大きなクリスマスツリーが立てられます。昨年まではツリーは五百人広場に面した駅の正面に出ていましたが、今回のクリスマスからは駅構内に立てられることとなりました。

テルミニ駅について：2013年7月12日号　必見！丸わかりガイドローマ中央駅テルミニ駅。治安＆構内マップと施設情報　こちら

↑　たくさんの人々が、願い事を書いた紙を貼り付けて行きます！

毎年、12月に入ると市内各所にツリーが飾られますが、筆者の調査によると、テルミ二駅のものが時期的に一番早く出て来ます。

↑　こちらの小さなツリーは、駅構内の五百人広場に面したエスカレーター前のスペースに立てられていました。この辺りは、赤い色をした列車の切符の自動販売機がずらっと並んでいます。（写真参照）

↑　駅構内一階にあるお店、老舗チョコレートメーカーのヴェンキ社（Venchi）のクリスマスの装飾です。ジェラートもとてもおいしいですね！

↑　続いて、中心部にあるヴェネツィア広場の様子です。"入れ歯"や"ウェディングケーキ"などと陰口を叩かれもする、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂で祖国の祭壇の墓を守る儀仗兵さんです。この時期は赤いマントを付けての冬バージョンの装いとなっています。

↑　ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂からヴェネツィア広場を見ています。広場の中央にクリスマスツリーが立てられました！いつもの年より小さ目になっています。写真の左側に見える赤茶色の建物がヴェネツィア宮殿です。この建物を有名にしているのは、ファシスト政権時代にムッソリーニがフランスとイギリスに向けて開戦の宣言をした（1940年6月10日）バルコニーがあることではないでしょうか。手前に松の木があって見えにくいですが、演説をしたのは建物中央にあるヴェネツィア広場に面しているバルコニーです。

↑　一方、ツリーの向こう側に見えるこちらの建物は、イタリアのゼネラリ保険会社です。建物の中央辺りに、保険会社のシンボルの翼を持ったライオンが見えます。

↑　次はナヴォーナ広場の年末年始の様子です。12月に入ると、広場にはメリーゴーランドや日本の縁日の様な屋台が出て、多くの人が訪れます。屋台では、縫いぐるみを当てる射的や、金魚すくいならぬ白鳥すくいが人気があります。白鳥すくいで捕まえるのは、生きた白鳥ではなく、プラスチックの白鳥です。

↑　イタリアでは、実質的にクリスマスから1月6日の御公現の祝日（エピファニア Epifania）まで休暇が続きます。

サンタクロースのソリに乗っているお姉さんは、ベファーナ（魔女/老婆）です。イタリアなどカトリックの国では、サンタクロースではなく、ホウキに乗った醜いベファーナがプレゼントを届けます。ベファーナは１月５日の夜にこっそりやって来て、１年間いい子だった子の靴下にはキャンディーなどのお菓子や小さなプレゼント、悪い子だった子には嫌がらせに炭を入れて行きます。サンタクロース文化はありませんが、イベントにはサンタクロースのおじさんとベファーナが一緒にいました。子供達を楽しませる為でしょう！

↑　メルラーナ通り（Via Merulana）へ行ってみました。メルラーナ通りは、ローマ中央駅テルミニ駅から歩いて5分程の場所にある割と大きな通りです。1575年の"聖年"開催時に、法王グレゴリウス13世によってサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂とサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂を結ぶ為に開けられました。