年末年始にローマに展示されたかわいいプレゼピオのまとめ!その2

公開日 : 2017年02月28日
最終更新 :

前回に引き続き、プレゼピオのみの"プレゼピオ集"をお届しています!

以前、12月~1月にかけてのローマの町のクリスマスツリーやイルミネーションの様子をご紹介しましたが、クリスマスの期間はツリーと一緒にプレゼピオ(キリスト降誕の場面を人形で再現した模型)も飾られます。そんなプレゼピオのみを3回(その1最終回)に渡りまとめました。プレゼピオは飾られている施設名のアルファベット順にご紹介しています。現地でのイタリア語名も表記しますので、ご訪問される際のご参考にどうぞ。

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↑ 共和国広場(Piazza della Repubblica)にあるサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会(Basilica di Santa Maria degli Angeli)です。1566年にルネサンスの三大巨匠の一人、ミケランジェロによりディオクレティアヌス帝の浴場の遺跡を利用して建てられた大きな聖堂です。浴場のカルダリウム(Caldarium 高温浴室)の遺構を利用している為、外観は廃墟風の不思議な感じのファサードになっています。内部に入ると、聖具室の入口近くにプレゼピオがありました。

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↑ 大きめで端正に作られたプレゼピオです!

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↑ 何となく愉快な感じもします。

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↑ プレゼピオのほぼ中心部に聖家族がいました。マリア様が赤ちゃんキリストを抱いています。

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↑ 続いて、カンピドーリオの丘のローマ市庁舎の横のサンタ・マリア・イン・アラチェリ教会(Basilica di Santa Maria in Aracoeli)です。ゲッセマネのオリーブの枝から作られた聖幼子様は、ローマでは古くから奇跡をおこす像として深く信仰されています。国内では「ローマの幼子様へ」と書くだけで郵便も届きます。毎年この時期になると幼子様は教会の奥にある自分のお部屋(聖具室)から出て、プレゼピオの一員となられます!今年は、幼子様は盗難防止の為にコピー像となっていました。

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↑ こちらは通常時のご自分の祭壇にいらっしゃる幼子様です。

参考記事:2014年2月28日号 願いがあればぜひ!奇跡をおこすローマの幼子様 in サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会。こちら

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↑ ポポロ広場に近い、リペッタ通りにあるサンタ・マリア・ポルテ・パラディージ教会(Chiesa di Santa Maria Portae Paradisi)です。正面には国立の美術学校、アカデミア・ディ・ベッレ・アルティがあります。とても小さな教会なので、プレゼピオも小さくかわいらしいものでした。

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↑ 手作り感のあるプレゼピオの一番右側に、赤ちゃんキリスト、マリア様、聖ジュセッペがいました。

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↑ こちらはサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂にも近い、ナティヴィタ・ディ・ノストロ・スィニョーレ・ジェズ・クリスト教会(Chiesa della Natività di Nostro Signore Gesù Cristo)です。

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↑ 砂漠に張られたテントの中で赤ちゃんキリストが誕生するワイルドな演出です。12~1月にローマをご旅行される方は、是非教会も訪れてみて下さい。どれ一つとして同じデザインのプレゼピオはないのでとても興味深いです!

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↑ 赤ちゃんキリストをやさしく見守るラバが印象的です。

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↑ クリスマスからエピファニア(公現祭)の時期には、聖堂内には、プレゼピオの他にも様々な飾り付けがされています!

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↑ 本日の最後のプレゼピオは、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro in Vaticano)前のものです。右に見えるのは高さ25メートルの法王様のクリスマスツリーです。東アルプスのラゴライ山脈の森で切り出された赤モミの木は、10日間かけてローマにやって来ました。

参考記事:2016年11月27日号 バチカン/サン・ピエトロ広場に巨大クリスマスツリー25mが到着しました!!こちら

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↑ 今年2016年のバチカン市国のプレゼピオの作者はマルタ共和国出身のManwel Grech氏でした。こちらのサン・ピエトロ大聖堂広場のプレゼピオは、毎年様々な団体から寄贈されます。プレゼピオはマルタの風景を忠実に再現したもので、17人の登場人物がいます。中でも、マルタの船(Luzzu)で岸に着く場面はアフリカからイタリアに上陸しようとする難民の悲しい現実を表現しているそうです。

それでは、次回その3(最終回)に続きます。

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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