ラマダン(断食月)が始まりますよー!!(5月27日〜6月24日)

公開日 : 2017年05月27日
最終更新 :

 今年もトルコをはじめイスラム教の国々で、ラマダン(断食月)が始まりました。

 今年のラマダンは、5月27日(土)〜6月24日(土)の29日間です。

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トルコを始め、イスラム教の国に旅行を考えている方は、

レストランの開店時間などが変わったりする可能性があるため、あらかじめ電話等で確認してから旅行してください。

イスタンブールなどの都市部ではほとんど変わりなく営業すると思いますが、

少し田舎の方に行くと、お店やレストランは営業時間がラマダン中だけ変更の可能性がありますので、

行くときはあらかじめお店に確認をお願い致します。

*そもそもラマダン(断食)とは?*


日が昇る直前から日が沈むまでは、水や食べ物、たばこや薬など、体の中に入る一切のものは摂取しません。

今年のラマダンは、日の出(午前3時19分〜32分の間)から

日の入り(午後20時27分〜42分の間)の間なので、

最長で17時間以上もの断食の時間となりますので、1年の中で1番長い断食時間となります。

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(ラマダン期間中の日の出、日の入りの時間が毎日記されています。)

**断食を行う意味は?

⚫︎社交的意味

自分の周りの社会の中や、世界中にいる食べ物がすぐに手に入らない人々の気持ちを理解し、少しでも分かること。

⚫︎精神的意味

食べること飲むことをしない神様(アッラー)の気持ちに少しでも近づくこと。

と言われています。

***断食が免除される場合***

⚫︎旅行や仕事の都合で、自分の家から90キロ以上の距離を離れるときは、

その日は断食しなくても良いとされています。海外旅行に行くときもしなくても良いとされます。

しなかった日数分、余分に後でしても良いとされています。

⚫︎妊娠中の人、生理中の人、持病を持っている人、病気を患っている人、

子供、お年寄りはしなくても良いとされています。

もちろん断食は自由意志なので、イスラム教のなかでもしない人は多くいます。

断食は誰にも強要はできませんし、強要されることは一切ありません。

ラマダン時期の夕飯はIFTAR(イフタル)と言います。

1日一回の食事になるため、家庭では食事内容は普段より豪華に用意します。

スープ、野菜、前菜、肉料理、パン、ライス、麦料理、干し果物、果物、デザート、飲みものなどなど。

スーパマーケットでも、ラマダン用の干し果物や飲みものやお菓子が特別なコーナーに設けられます。

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一方で、大事なラマダンの時期の食事を家族や友人達と共に、外食する人々も多くなります。

人気のレストランは予約で埋まってしまうくらい、ラマダン中は夕食の時間のレストランがとても賑わいます。

 10数時間も飲まず食わずの胃はからっぽなので、胃がびっくりしないように、

一番最初に食べるものに気をつけなければなりません。

人によりますが、水や飲み物からゆっくりゆっくり飲む人、少しだけの塩をなめる人、

そしてオリーブやナツメヤシの実(デーツ)から食べはじめる人も多いのです。

 ナツメヤシの実(デーツ)は、一番と言って過言ではないくらい、ラマダンの時期には欠かせない食べ物です。

ラマダン時期になると、どこのスーパーマーケットでも必ず店頭に並びます。

なぜこんなに大事にされる食べ物なのかと言うと、ナツメヤシの実(デーツ)は、なんと人間のDNAと配列が似ており、

人間はナツメヤシの実の栄養と水だけでしばらく生きられると言われています。(!!)

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ナツメヤシの実は、イスラムでは聖なる果物で『神(アッラー)が与えた果物』とされています。

実は、ナツメヤシの実は日本人にもとっても馴染みがある果物で、日本の食卓では欠かせない

おたふくソースやブルドックソースにも使用され、カルシウム、カリウム、

鉄分や食物繊維が豊富で健康を支える大切な栄養が豊富に含まれています。

ラマダン中にトルコへいらしたら、『Iyi Ramazanlar』="イイ ラマザンラール"と、

お店でもレストランでもぜひ、トルコ人に声をかけてみてください。

イイ ラマザンラールとは、『貴方にとって良い断食の日でありますように』という意味になります。

この挨拶でラマダン中のトルコで、お互いにとって気持ち良く過ごせる1日になるのではないでしょうか。

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