ようこそ海王丸

公開日 : 2010年05月06日
最終更新 :
咸臨丸石碑28132.JPG

5月5日は、『海の貴婦人・海王丸』 がピア27に寄港します。  日の出と共に、カメラを持って、お茶を水筒に入れて、毛布、とっくりセーターに厚手のジャケットを着て、必ず通るこの写真の場所『咸臨丸の石碑』があるリンカーンパークで待ち構えていました。  

午前中に入港予定とあり、暗くては金門橋にぶつかるかもしれない心配があるので、お日様が昇ってからと判断した私。  まわりは誰もいない、一大スクープ写真のチャンス、張り込み開始です。

石碑の前に車を止めて、先ずはお茶をすすりながら見る。  船の様子はない。  双眼鏡を持ってくればよかったと少し後悔。  

8時、美術館からオルガンの音が聞こえてきた。 練習かしら?

8時25分、ゴルフカートを引っ張って2人のアメリカ人が通って行った。  今日の一組めと思われる。  周囲は、ゴルフ場になっている。  20分後、目つきの鋭いワン子が、通り過ぎる。  買い主は、何処にいるんだ!? 首輪をつけているわけでもなく、だらしない買い主である。  けど、どこかであのワン子見た事がある。  それが思い出せない。  朝が早いから頭が動いていないせいだと勝手に思う。  それより船だ。

9時5分、沖合から何か光るものを発見。  いよいよスクープ写真の瞬間、車から降りて眼を凝らす。  脇には『ゴルフカートに注意』の立て看板、おや別の看板もある『コヨーテ・注意』 エッこのワン子!さっき通って行った首輪の無い犬ではないか。→この辺り、野生のコヨーテが出没する場所だったのを思い出した。

すぐ車内に戻り、待つ。  9時10分、カメラ小僧らしき人物が、カメラを担いでやって来た。  しまったばれた、しかも向こうのカメラの方がいいカメラ。  しかしそのままコヨーテと同じ道を歩いて行った。  

9時45分、コンテナ船が金門橋をくぐり太平洋に出る。  橋周辺は、最も狭いところなので、すれ違いは危険だ、さっきの光り、海王丸は、この船が出た後に、入ってくると思った私。  続いて小さな漁船らしき船も大海原へ出て行った。 

この時間になると美術館のお客さん達がやって来る。  こんな厚着をしているのは私だけチョット恥ずかしい。   

10時15分、まだ張り込みをするかどうか悩み始めた ”ぐぅ〜っ” とお腹が鳴ったのであっさり諦めた。 それでも海沿いの道を通りながら帰路につく、遠回りしてピア27の前のエンバカデロ通りを走る。  ”マスト” が見えた。  既に入港していた。  だって帆がきれいにたたまれていたもの。  いつ入って来たのよ!!! 張り込みは、すでに失敗に終わっていた。 

8日は、貴婦人・海王丸は、一般公開です。

<海王丸と咸臨丸> 今年は咸臨丸がサンフランシスコにきて150周年にあたり、咸臨丸の子孫の方達も同じ航路をたどっていらっしゃいました。  乾船長、乗組員64名、子孫の方を含む実習生、研修生107名、合計171名。  9日夕方、4時にホノルルに向けて出港です。

私としては、絵描きさんも喜ぶこの風景に ”海王丸” を入れたかったのです。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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