電気のお話、あれこれ。

公開日 : 2011年07月28日
最終更新 :
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<Dolores Parkより眺めるサンフランシスコ>

電気の源‥

市の電気の源は、天然ガス火力が3割強、石炭火力2割、水力2割強、原発2割弱、再生可能エネルギーが1割強。  アルタモン峠の大きな風車(風力発電)、モハべ砂漠の太陽光発電等 "再生可能エネルギー" は、近年研究開発が盛んに行われています。  道路を走る車の振動で発電なんていう計画もあるので、ケーブルカーのゴトゴト振動でもって電気ができるかもしれません。  再生可能エネルギー発電の設備投資は現在、税金の控除になっていますので、このご時世、事業主の方には魅力的な制度です。  サンフランシスコは、他所から電力供給されているので 『省エネ』 意識は非常に高いです。  検針器を電子式にして1時間毎の使用量まで分かっちゃうんですから、嫌でも気になります。

*カリフォルニア州北部の電力供給会社 『PG&E』 ⇒ 1998年電力自由化で電気を "作る会社" と "売る会社" に分ける事になりPG&Eは、売る会社となりました。  2年後原料の天然ガスの値上がり、買値は上昇しかし、売値(料金)を上げる事ができずに "逆ざや" 翌年4月破産 『電力危機』 ⇒ 割高購入していたとは言え、短期に更に高値で買う取引先を優先していたエネルギー商社の存在もありました。

Hunters Point‥

2006年5月15日市の南東部にある 『ハンターズポイント』 の火力発電所が閉鎖されました。  このエリアに住んでいる人達は、、有色人種、貧困層が多く、犯罪率も高い。  旅行者向け案内には、"危険な場所" とされています。  1994年に閉鎖になりましたが、造船所だった場所でもあり、大気汚染、土壌汚染で住民の健康被害も深刻です。  以前は10人に1人が喘息患者、胎児死亡率1000人中11人。  市が再開発計画を打ち出し、少しずつ環境が改善されていく地域です。

電線‥

1899年ユーバ川に、水力発電所を幾つかつくりました。  ここからウッドランド、(ナパ) バレホ、オークランドの各町に電気を送る事になりました。  その距離200km以上を杉の柱を使って "送電線" を建設。  当時,世界最長送電線となりました。  が、大都市オークランドに電線を張るにはどうしても1kmほど "海峡越え" が必要。  木製では不可能で、海底ケーブルでは電力の損失が多すぎるので、世界初 "鉄の塔" を海峡幅の最も狭い Carquinez(カーキネス) で建設。  1901年4月27日運転開始。

*送電 "鉄塔" が生まれた場所。

余談‥

サンフランシスコの街を歩いてみて "電線" がない住宅地って大体、高級住宅地。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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