これぞ "The people's market" 人々の為のマーケットここにあり

公開日 : 2014年09月07日
最終更新 :
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愛想笑いすらない農家の皆さん。

戦場の如く‥

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挨拶すらないお客さん。

値段の数字以外は皆お国言葉で全く分からん。

ダウンタウンから車で15分ほどサンフランシスコ空港方面途中、デイリーシティーへの分かれ道があるそのすぐ側。  毎週日曜日に、フリーマーケットが開催されている場所は、土曜日は朝6時からファーマーズマーケットが開かれている。

土曜日のファーマーズマーケットと言えば、誰しも華やかセレブシェフが買い付けにやって来るフェリーターミナルを思うけど、ここアルメニーのマーケットは"The people's market(ピープルズマーケット)" と呼ばれ文字通り "人々の為のマーケット" 1943年8月12日カリフォルニア州で最初のファーマーズマーケット。

『Victory Garden (勝利の菜園)』からグリーンエコへ

第二次世界大戦中、アメリカも鉄、アルミは軍需に利用、缶詰のカンの材料が品薄になった。  簡単便利な缶詰の食生活もままならなくなってきた。  一般家庭では野菜を補う為に裏庭で菜園を始め、それが愛国心の象徴となり畑を耕す啓蒙活動も行われた。  庭の花壇を畑に変え家庭の主婦もアメリカ勝利に向かって菜園に勤しんだ。  名付けて "ビクトリーガーデン" だ。  「シェ・パニーズ」創設者アリス・ウォーターさんの実家(ニュージャージー)でも裏庭で野菜を作っていたそうな。  生まれるか生まれないかの彼女が手伝ってはいないけど、後に見聞きしているだろうから素養となったかもしれないね。  そして戦争も終わり、人々は便利な生活になり一旦は廃れかけたファーマーズマーケットも80年代の好景気で "食" への感心が高まっていき、新鮮な地元野菜を見つける為のファーマーズマーケットとなっている。

近郊農家の方等の余剰野菜を町場で売りましょう! が事の発端で、マーケット通りとデュボースで始まり1946年8月にアルメニーに引っ越し今に至る。 "buy fresh buy local" の場になっている。

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裸足にスリッパ、黄色い袋に菜っ葉ごっそり。

肝っ玉母さんか? 八百屋さんの仕入れか?

隣は背中を丸めてネット入りオレンジの品定めに余念がない!

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業務用のプラスティックの青カゴにぎっしり入っていたインゲン、フェンネルも次々と減っていってた。  不格好な野菜果物だけど、やっぱ安いわ。

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アーケードになっている壁画を見て回るのも楽しい。  

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戦利品(野菜果物)を抱え帰る人々。

横断歩道じゃないしフリーウェイの入り口だし危険きわまりないのだけど‥。

*マネしないでくださいね。

『Alemany Farmars' Market』

100Alemany BLVD San Francisco, CA 94110

毎週土曜日6時〜2時半

【公共交通機関】

バス#9、#23でダウンタウンから25分

高架橋の下を通り、人通りもないので十分に気をつけてください!!!

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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