アムトラックでも "バス旅行" な列車の旅

公開日 : 2015年07月06日
最終更新 :

アメリカの夏休み前半の山場 "独立記念日の連休" 今年は、週末と重なり木曜日から休む人、月曜日まで休みを取った人がいたみたいだったけど、アムトラックでセントラルバレー・モデストに行ってきた。 

アムトラック(列車)と言えどもサンフランシスコ〜ストックトン間バス、ストックトン〜モデスト間列車。  バスに乗っている方が列車に乗っている時間より長いバスで行く列車の旅なのです。    

2時ころ、運転手さん兼車掌さんが、端末で名前と行き先を確認して乗車。

乗客は7〜8人ほどアジア人は私一人。 主にメキシコ系、アフリカ系の方たち。

出発地点のアムトラック駅は58℉これから90℉を超える街へ出発。

Amtrack駅1427-s - 1.jpg

座席はリクライニングになりアメリカサイズなので

ラグジュアリーまではいかなくてもゆったり☆

クーラーが強いのでストール持参⇨これ大当たり

oraclearena1530-m - 1.jpg

3時半、NBAウォリアーズのオラクルアリーナは静か。 

その20分後、ダブリン(Dublin)辺りから渋滞が始まっていた。  

ベイエリアへ完全に通勤圏内、住民が急増中。

livermore1603altamonpass-m - 1.jpg

それから30分弱、気がつけばびっくりゴールドフィールド砂漠色。  

風力発電機の密集地帯 "アルタモンパス(Altamontpass)"   

ヨセミテ(Yosemite)に行く時、ほとんどの場合はこの風吹き峠を越えるわけですね。

ギラデリィ-m - 1.jpg

ラスロップ(Lathlop)という町でギラデリィチョコレートの工場!!

こんな暑いところで作ってるんだね。  

間もなく列車乗り換え駅ストックトン(Stockton)に到着

sanjoaquinsta1649-s - 1.jpg

4時50分ころ、サンホアンキン駅(San Joaquin Station)に着いた。  フリーウェーを降りて駅までの間、瓦礫の山だらけで街が死んでしまっているような感じ‥     思い出した、ストックトンは2012年財政破綻した市。  デトロイトが破綻するまでは全米で最も規模の大きい財政破綻した都市として取り上げれていた。  大きな荷物を積んで自転車に乗っている人も見かけ、この暑いのにショッピングカートを押して道路を渡っている人もいた。

tent村-s - 1.jpg

遠くにテント村のような景色が見えた。  洗濯物を干していたり生活している様子がわかる。

サンホワキンバレー(San Joaquin Valley)・セントラルバレー(Central Valley)はカリフォルニア州の中央部に位置する農業がとても盛んな地域。  カリフォルニア州は全米の農産物の4割を生産しているのですが、セントラルバレーでは州の農産物の12%を占めている。    綿花、ナッツ、柑橘類をはじめ様々な作物が収穫されているけど、実は全米で最も貧困層、低所得層の多いエリアでもあるのはあまり知られていないかもしれない。  

ベイエリアへ通勤している人も増えているにもかかわらず車窓からの風景が殺伐としていたのには驚いた、おそらく駅周辺だけだと思われるけど‥。

southerpacificlines-m - 1.jpg

列車乗り換え駅ストックトン・ダウンタウン駅(Downtown Station)歴史を感じる駅舎。

southerpacificlinesinside-m - 1.jpg

"サザンパシフィク鉄道(Southen Pacific Lines)" アメリカの古き良き鉄道時代を感じる。  空港にはない趣き。  

残念ながら入ることはできなかったので 外で列車を待つ事になってしまった。  少ない日陰に集まっていた。  駅舎の写真撮っている間に場所をとられてしまい、夕方5時すぎとはいえ炎天下にさらされた。  体の水分が無くなっている感じ。 

日陰-s - 1.jpg
amtrackforMODESTO-m - 1 (1).jpg

列車到着^ ^

でも線路の向こう側じゃない? こんな所で方向間違えた?!  

待っていたお客さんほとんど焦る。  

後ろの方から 「踏み切りで止まるよ」  と声がした。

皆一斉に踏み切り方向に向きを変え荷物を持ち始めた。

amtrack停車位置2-m - 1.jpg

本当に踏み切りが停車位置だった。  びっくり!

老若男女、置いて行かれては大変と急ぎ足から走り始めた。

「線路を歩くな」 と祖父ちゃんに怒られたことがあったが

そんなことは言ってられない。  

置いて行かれては、ミイラになってしまいそうなほどの極度乾燥・気温97℉。

amtrack車内-m - 1.jpg

乗車成功。  

2人掛け座席は案外空いていたのでドカッと腰を下ろし、iPhoneの充電を始めた。  車内にコンセントがあるのでバッテリージャージできるんです。

休みの前の日でもあり車内は家族連れが多く4人掛け座席のテーブルで塗り絵をしたり絵本を読んだりしていた。  どこにでもある楽しい家族旅行の風景♡

amtrackSTOMod-m - 1.jpg

今度は緑いっぱいの田園風景(田んぼじゃなくて畑です)

線路脇には農業用水路も確保されていた。

amtrackModesto-m - 1.jpg

1時間弱のアムトラックの快適な列車も終了

目的地モデスト駅(Modesto Station)到着

夕方6時半気温95℉まだまだ暑い。

『アムトラック・サンワキン線』は、サンフランシスコ(オークランド)からカリフォルニア州内陸部を通りロスアンゼルスまで行っている。  ゴールデンウィークに安倍総理がベイエリア訪問の際、新幹線のモデルでブラウン州知事にアピールしていたカリフォルニア高速鉄道ってこの辺りを通るんでしたね。  話のタネにでも今度は、ロスアンゼルスまで列車だけで行ってみたいと思った。  ただし、もう少し涼しくなったら‥。  

【アムトラックのウェブ】

http://www.amtrak.com/home

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。