今年もWinter Fancy Food Showに参加してみた

公開日 : 2017年01月25日
最終更新 :
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昨年の参加者約2万人、併設も合わせ出展社1500社の『ウィンターファンシーフードショー(Winter Fancy Food Show)』に行ってみた。 会場はサンフランシスコ・ソーマ地区にある『モスコーニセンター(George R Moscone Convention Center)』ダウンタウンからも歩いていける便利な場所。

ここは1981年オープンしたコンベンションセンターで、展示スペースは当時アメリカ国内最大規模の "柱のない空間" として建物自体の視察に来た思い出の場所かもしれない。

1981年南側(South Hall)1991年に北側(North Hall)2003年にモスコーニウエスト(Moscone West)ができて、アップル主催の世界開発者会議『WWDC(Worldwide Developer Conferrence)』の会場でも知られてるので、参加したよ〜という方も多いと思う。 今でこそ賑わっているエリアだけど、モスコーニセンターができたのをきっかけに、センターフォービジュアルアーツ('93年)ヤーバブエナガーデン('98年)メトレオン('99年)と再開発が一気に拍車がかかった。 今じゃ会議の時は周辺車の渋滞が凄くってあたしゃ避けて通ってるくらいだ。

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規模の大きな会議では主要ホテルからシャトルバスが運行され、フードショーもダウンタウン周辺4ホテルから専用バスがノースホール側に着くルートが組まれている。

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ノースとサウスホールは、地下でハワード通りを横断するようにつながっている。 サウス中2階から眺めて見た。 目を引いたのがJETRO主催の『ジャパンパビリオン(Japan Paviron)』ヨーロッパのパビリオンに匹敵するほどの規模、日本食を北米市場に売り込んだり販路や輸出拡大という絶対的使命があとは言え、カリフォルニア州より小さな国がアジア地区のどこよりも大きなパビリオン MADE IN JAPAN の意気込みは十分伝わる。

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下に降りて会場に行ってみた。 海外参加の他のパビリオンに比べて混雑していた。 各ブース皆さん熱心にそして丁寧に紹介していて売り込みというより "もてなしている" 印象が強くてとても清々しい気持ちになった。 「まぁまぁオヒトツどうぞ食べてみてください」「今暖かいのできますからね」と言われ出来立てラーメンすすったり屋台を巡ってる感じ。 あからさまに売り込みしないのは日本人の "奥ゆかしさ"  

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ちょっと分かりにくいけどこれはJELLY BEANS

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JELLY BELLY社恒例出展のジェリビーンズアート今年はワンダーウーマン。完成するのに10〜14日くらいかかるそうだ。 

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ファンシーフードショーは年2回。 冬はサンフランシスコ、夏はニューヨークで開催されている。 フードといっても、その関連会社もいろいろあり、調味料・食肉加工品・飲料メーカー・海産物・乳製品、調理器具・パッケージ・コンテナ・ラベル印刷・雑誌etc ここに来ればフード関係のトレンドを知ることができる。  去年は1社しかなかったけど今年3社以上出展していたのがヒマラヤンソルトのプレートを取り扱うメーカー。 このプレートでお野菜焼くと軽い塩味がついて美味しく焼ける。 直火もOKで屋外のバーベQにも使えるって商品 ⇨ ホリディーシーズンTJ's(トレーダージョーズ)で売っていて買おうと思ったら売り切れていた苦い経験あり。

サンプルもらえたり結構楽しいショーだけど、商談の場でもあるのできちんとスーツを着て話し込んでいたりもする。 年々ノート型パソコンを持っている人が少なくなっているのはスマホやアイパッドなどの小型端末の普及のおかげ。

アジア系食品出展社を中心に見て回った。 抹茶を扱うブースが去年に比べて目立ちロースト抹茶(抹茶のほうじ茶)にはびっくり。 ブロス(だし汁スープの素)を商品化している会社もあって試食させてもらったしっかり味がついてるので具のないスープをいただいてるようだった。 欧米人の "水平思考" が遺憾なく発揮されている気がする。 またマスプロダクトのメーカーでさえオーガニック思考になっている昨今、自然食品をキャッチフレーズにするだけでは食品関連はもう売れない時代というのもみてとれる。 

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味噌、タイカレー、フォー、トマトなどの具なしスープ(ブロス)どれも美味しかった。

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巨大食品メーカーの素晴らしいパッケージに対して 小さなメーカーさんたちは "手作り手描き風パッケージ" ハンドメイド風ラベルは思わず「可愛い〜」「面白い〜」と手にとってしまうみたいで、やや不細工な仕上がりにすると受けがいいようだ(苦笑)

展示スペースが65.000㎡以上ある会場を隅々まで見たつもりでいたけど、見切れないブースもあった。 また可動式会議スペースは最大106部屋あるモスコーニセンター、開催中はワークショップが行われていた。

大手ITメーカーの会議や様々な学会の会場として年中何かやってるモスコーニセンター。 今回は日本フードコーディネーター協会の会員(という肩書きがある)兼話のタネとして参加してみた。 案外皆さんのお仕事や趣味に関したショーもあったりするので探してみると国際会議参加ってなるかもしれませんよ!

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↑生のカカオの実初めて見たので記念写真。

*この会場は原則的には撮影はできないので事前に許可をもらってます*

【モスコーニセンター】

住所:747 Howard ST San Francisco, CA 94103

Tel:1-415-974-4000

ウェブサイト:http://www.moscone.com/site/do/index

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↑増築中のモスコーニセンター

もし来年ジャパンパビリオン出店したいという方下記参考にしてみてください

(来年も行くのでお伺いします)

https://www.jetro.go.jp/events/afb/987d07dcaeacbe28.html

夏はニューヨークで開催

【ファンシーフードショー NY】

http://www.eventseye.com/fairs/f-summer-fancy-food-show-2607-1.html

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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