"聖なる水" は本当に透明だった @ Mt Shasta

公開日 : 2017年08月05日
最終更新 :
shasta08021812-m - 1.jpg

標高4322メートルのマウント・シャスタ(Mt Shasta)は、カスケード山脈の一角で、山岳信仰の先住民の人達にとっては聖なる山。 パワースポットとしても有名。 2年前真冬に訪れた以来、今回は日中の気温が40℃を超え地元の人達もへこたれるほど猛暑の中の訪問だった。 今なら装備がなくても万年雪の頂きに行っても平気かもしれないと思ってしまうほどだった。

そんな暑さだったせいもありお水の場所を訪れることが多かった。

先ずは、"美しい滝" を見に行って採取した水。  

1100線路-m - 1.jpg

その滝を見る為にはここを通らなけれならない "線路"

1101トラック-m - 1.jpg

で、目の前にはパシフィックユニオン鉄道会社のメンテナンスのトラックが控えなすって! 案内役のシャスタ住民JJさんが線路を歩いていいか確認してくれた(何時だったか日本で線路内に入り込んだが為に云々というのもあったんで...) 車内で休憩中の方「何とも言えないけど線路の音したら素早く避難するように」というアドバイスだったらしいです。 さて、歩くこと30分。

1128鉄橋1901年-m - 1.jpg

1901年にできた古い鉄橋が出てきた。 

この手前を右側に入っていくと...

1139mossbreafall-m - 1.jpg

現れたるは、幅53メートル・落差15メートルの『モスブリー滝(Mossbrae Falls)』

1140mossbreafall-m - 1.jpg

まるでお水のカーテン。 水の流れ落ちる音以外は何も聞こえない。 細かなミストが陽に当たりキラキラ顔に降りかかりお肌に潤いを感じながらしばらくはただ眺めてた。 JJさんは吸い込まれる様に服着たまま泳ぎだした。 そんなに水は冷たくないんだと触ってみたらちぎれちゃうほど冷たい。

1129線路架橋-m - 1.jpg

次にこの鉄橋を超えてみた。 高所恐怖症じゃないはずなのに手に汗にぎり全く覚えていないほど必死だった命がけだった怖かった。

1207-m - 1.jpg

メンテナンスのトラックが線路を走ってきたという事は列車は来ないという事か。 しかし、この辺いたるところに名もなき滝がある。 どの場所だったか鉄橋からほどなく獣道みたいな小道を見つけた瞬間、「きっとここだわ!」とJJさんが登っていくとレンガの壁に囲まれた井戸のような所から水が流れていた。全員初めて見るこの流れ出る水は、飲めるか飲めないか? 

1219命がけの水-m - 1.jpg

命がけで鉄橋を渡ってきたんだ私には怖いものはない、真っ先に口に含んだらやや固い感じで舌がピリッとするけど "見事な炭酸水" 乾いた喉には最高に美味しい。  

イタリア・サンペリグノ炭酸水よりドイツ・ゲロルシュタイナー炭酸水に近い味。持ってきたペットボトル500ml採取。

0743headwater-m - 1.jpg

続いては、市民公園内にあるサクラメント川の源流。 『ヘッドウォーター スプリング(Headwaters Spring)』は、近所の方達は大きなプラスティックの容器を抱えて水を汲みにやってくる。

0747headwater-m - 1.jpg

滑りやすい岩なので気をつけて渡り、ここからお水を採取。

朝一番の仕事がこの水汲みという方もいます。 持ってきたプラスチックボトル合計6リットル分採取。

【Mt Shasta Recreation & Park District】

住所:1315 Nixon Rd Mt Shasta, CA 96067

WEB:http://msrec.org/city-park/city-park-headquarters/headwaters-spring/

1010panthermedowparking-m - 1.jpg

バーニーフラット(Bunny Flat)の駐車場からシャスタの山。 パンサーメドー(Panther Meadows)のトレイル開始。

1011roadclosed-m - 1.jpg

何故ならこの先は車両進入禁止。 通常は7月中頃らしいですが、8月に入っても未だ入れないってありえんそうだが、とにかく徒歩徒歩。

1041coyoremint-m - 1.jpg

コヨーテミント(Coyote Mint)の匂いを嗅いだ。 

清々しい香りが、暑くてボーッとしていた頭をスッキリさせてくれた。

1054panthermedows-m - 1.jpg

さて、いよいよ!

1104panthermedows-m - 1.jpg
1113pantermedows仙人-m - 1.jpg

保護色みたいな深緑色のフードを被った仙人(みたいな人)が何やら楽器を演奏してくれ我らを歓迎してくれてるようだった。 あまり聞いた事ない音色の楽器。

1113pantermedows-m - 1.jpg

アルプスの少女ハイジになったような気分になる景色。 

1132pantermedows聖水よりの眺め-m - 1.jpg

サラサラと音が聞こえ始め、空気が神聖な何かを醸し出し始めた。 信心深いわけではないけど何か違う空気を感じた、不思議な次元にきたような(大袈裟か?いやでも感じた)

1131pantermedows聖水-m - 1.jpg

見た瞬間に思わず合掌してしまった!これが 『シャスタ聖なる水』 3ヶ所からゆっくりポワッポワッとと湧き上がってその透明さといったら人生で最も "透明な物" をみたような気がする。 「ここより上に登ってはいけません(御神体の頭に登っちゃいけませんの意味ですな)」 ひっそりと懇々と湧く水はいつまで見ていても全く飽きないのが不思議。 

クリスタルガイザーで有名なシャスタの水。

採取場所は少し違うけどこれから少しありがたく感じるかもしれない。

シャスタは富士山と同じ霊峰。

入っていけない場所、してはいけない事があるので注意してくださいね。

【マウント・シャスタのインフォメーション(Visit Mt Shasta)】

https://visitmtshasta.com

https://www.fs.usda.gov/stnf

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。