カルブコ山の火山灰がサンティアゴに到達!?

公開日 : 2015年04月29日
最終更新 :
筆者 : Panchita

ニュースで見た方もいるかと思いますが、2015年4月22日にチリ南部のカルブコ山が噴火しました。噴火の瞬間をとらえた防犯カメラの映像がYouTubeにアップされています。画質は悪いですが噴煙が押し出されるように立ち上がっていく様子は迫力があります。ただし、6分近くあるので全部見るのには若干の忍耐が必要です。

今回の噴火は43年ぶりでこれといった予兆もなかったのですが、大量の火山灰を放出して噴火当日・翌日は幾つかの国内/国際便が運航中止になりました。周辺にも土石流の恐れや降灰など被害をもたらしています。ただし、カルブコ山は首都サンティアゴから南に直線距離で900km程の所に位置しており、正直言うとサンティアゴの生活には今のところ直接の影響はありません。

とはいえ、噴火後2~3日で火山灰がサンティアゴに到達するとの予報、さて、火山灰はサンティアゴまで来るのでしょうか。

...2日たっても3日たってもサンティアゴはいつも通りの空気の汚なさでした。

(秋~冬にかけてサンティアゴではスモッグがよく発生します。)

ところが、4日目の4月26日(日)起きて外を見ると、いつもはうっすらと見えるアンデス山脈の稜線が全く見えない!ついに火山灰到達か!?とその日は外出を避けて窓を閉め切って過ごしました。公園からはサンティアゴのコスタネラ・センターのグランド・タワーがかなりうっすらとしか見えません。

201504_Santiago-PlazaLasLiras.jpg

(左:4月26日/右:昨年10月のほぼ同じ場所から撮った写真)

しかし、気象局の発表によると「これは通常のこの時期の大気汚染で火山灰の影響ではない」そう。「本当か?」「車が灰で汚れた」と文句を言うサンティアゴっ子も多いですが...

火山灰のほとんどは、北東方面、つまり、アルゼンチン~ウルグアイ~ブラジル方面に流れて行っているのです。

という訳で、これからサンティアゴにいらっしゃる方へのメッセージです。

・火山灰はあまり心配の必要はありませんが、いつも冬は大気汚染がひどいです。

・ただし、マスクを着けて歩いている人はいません。

・航空便も現在は通常運行に戻っています。

・むしろ、アルゼンチンの航空便運行状況に気を付けてください。

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