チリ代表MFビダル(ユベントス所属)が飲酒運転で交通事故

公開日 : 2015年06月19日
最終更新 :
筆者 : Panchita

コパ・アメリカ2015(南米サッカー杯)、6日目の6月16日は強豪アルゼンチン対ウルグアイの試合があり、1-0でアルゼンチンが勝利した余韻が冷めやらぬ10時半過ぎ、チリ代表MFでイタリア・ユベントス所属のアルトゥーロ・ビダル選手が追突事故を起こしたとの第一報が入ってきました。

ビダルはその時点で今大会の得点王ランキング1位の3得点を挙げており、チリの勝利には欠かせない存在とあって心配された状況ですが...

その後明らかになっていく事態にチリ中が唖然...

カジノへGO!!!

試合翌日だった16日は午後の練習はなく23時まで自由行動となりました。そこで、ビダルは妻と共に13日に買ったばかりの真っ赤なフェラーリ458(1.84億ペソ、約3,550万円)でサンティアゴに一番近いカジノ・モンティチェロへ。ウォッカ等のお酒をあおりながらVIPルームでカードに興じておりました。

帰路、飲酒運転&スピードオーバーで追突

急いでトレーニングセンターに戻る途中の10時頃、事故発生。もちろん、飲酒運転、しかも事故後の血中アルコール検査では酩酊状態との判定。詳しい捜査はまだですが、制限速度オーバーの150km/h(チリの高速道路は最大120km/h)で走行中に無理な追い越しをしてぶつかったようです。

運よく重傷者はなく本人も軽傷で済んだのですが、ぶつけられたライトバンは横転して潰れているし、フェラーリも左前が大破し道路脇の溝に落ちる寸前だったというのでぞっとします。(事故後の写真

酔いがさめていないのか、事故後は他人事のよう

しかし、翌日には起訴され、酩酊状態が明らかになり、事故直後に「俺に縄くくる気か?」と警察にからむ映像までインターネットに公開され、さすがに事の重大さに気が付かせられたようで、午後には涙を見せながら謝罪会見を行いました。

ビダル選手、これからどうなるのでしょう?

事故の翌朝チリサッカー連盟と代表監督は緊急会合を行い、ビダルを代表から外さないこと決めました。ファンも他の代表メンバーも処分をしないよう望んだとのこと。さすがに私や家族の周りでは「コパ・アメリカの途中でいなくなるのは困るけれど、何の処分もないのはおかしい」と考えているチリ人が多いです。

とりあえずは、捜査や裁判などが重ならない限りは試合に出てくることになりそうです。

チリのサッカー連盟は甘い!

そう思うのは私だけではないようです。

2009年12月には当時チリ代表の正GKだったジョニー・エレラ選手が飲酒運転で死亡事故を起こしましたが、その後サッカー連盟からは何のお咎めもなく、国内リーグでプレーし続けたのみならず代表選手でい続けました。(もちろん、罰金・免停等の処罰があり、また、国際試合の際にビザが下りないこともたまにありました。)その後も、試合前日に遅くまで飲み歩く代表選手数名が発覚した際も、連盟は処分も対策も取っていません。そんな訳で、スポーツ・ジャーナリストたちは「連盟の体質の問題」との厳しい論調です。

今のチリの話題はビダル一色

事故翌日(6/17)、翌々日(6/18)の新聞一面にはビダルもしくは壊れたフェラーリの写真がデカデカと載り、テレビもビダル一色。アルゼンチン勝利やブラジル敗北&ネイマールにレッドカードといったニュースは片隅に追いやられています。

ある意味、コパ・アメリカは盛り上がってきましたが、複雑な気分です。

やっぱりスポーツは試合とプレーで盛り上がりたいですよね!

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