みんな大好き、ピッカーニャ――『Bar do Juarez』
ブラジル南部、リオ・グランデ・ド・スル州発祥の名物料理にシュラスコ(Churrasco)という串刺し焼肉があります。
もともとはガウショ(Gaúcho)と呼ばれるカウボーイたちが、こぶし大の肉塊に岩塩をまぶし、80センチほどの串に刺して焚火や炭火であぶり焼きしたもの。
日本でも15年以上前から各地に専門店がオープンし、今ではブラジル料理の代表格として堂々と市民権を得ていますよね。
ブラジル人は、ことのほか、肉が好きです。
それは、イタリア系でもポルトガル系でも、ドイツ系でも日系でも、まったく関係ありません。
「ブラジル人であること」は、「肉を食べること」なのです。
毎日のように、ランチにディナーにビーフステーキを食べても、へっちゃらな国民なのです。
ブラジル人たちは、肉好きであるがゆえ、肉の部位にこだわります。
牛肉には肩、肩ロース、サーロイン、ヒレ、バラ、ランプ、リブ、内もも、外もも等、いくつもの種類があります。
このなかで、ブラジルで最も人気があるのが、ピッカーニャ(Picanha)という部分。
日本ではイチボという、臀部の上側のお肉にあたります。
赤肉とそれをD型に覆う白い脂肪部分の組み合わせは、魚食大国、日本からやってきた私までも、思わず唸ってしまうほど絶妙な旨味をかもし出します。
『Bar do Juarez』(バール・ド・ジュアレス)―――。
モエマ(Moema)とイタイン・ビビ(Itaim Bibi)にあるバール、そうですね、“ブラジル風居酒屋”とでもいいましょうか。
いずれもオープンテラスがあり、広々とした店構えですが、いつ行っても長蛇の列ができるほど賑わっています。
その人気の秘密は、『Picanha do Juarez Fatiada no Rechaud』。
これは、熱あつの鉄板の上で、スライスされたピッカーニャを自分で焼いて楽しむメニューです(写真)。
ミディアムでもレアでも、お好みで焼けるのが嬉しいですね。
お店では、こんな小難しい名前を言わなくても、「ピッカーニャ!」と叫べばだいじょうぶ。
700グラムもの肉の塊が堂々たる姿でテーブルにやってきます。
付け合わせのパンで挟んだり、ヴィナグレッテ(Vinagrete=野菜入りビネガーソース)、キャベツサラダ、ファロッファ(Farofa=タロイモの粉)、ガーリックをかけて食べると、際限なく胃袋に入ってしまいそう。
これで2人前、お値段は44.50レアル(約2450円)となっています。
生ビール片手に、気の合う仲間とピッカーニャをつつく―――。
そんなところに、ブラジルの飾らないライフスタイルが感じられます。
インフォメーション:
『Bar do Juarez』Moema
住所:Av. Jurema, 324/332
電話:11-5052-4449
駐車場:R$8.00.-
『Bar do Juarez』Itaim
住所:Av. Juscelino Kubitschek, 1164
電話:11-3078-3458
駐車場:R$9.00.-
営業時間:
月〜金 17:00〜01:00
土・日・祝 12:00〜01:00
カード支払:Diners、Mastercard、Visa、Amex
http://www.bardojuarez.com.br/
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