まいど、サンパ食堂でーす!(2)――母乳の味方『CANJICA(カンジッカ)』
安くて美味い、ブラジル庶民に愛されている味―――。
レストランでは体験できない極上グルメを、“Sampa(サンパ=サンパウロの愛称)の食堂”と銘打ってご紹介しています。
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夕方6時ごろ、大学へ向かう途中でいつも見かけるおじさんがいます(写真)。
どうやら、このおじさんの通り道は決まっているよう。
近所に住んでいる人たちが親しそうに、
「Tudo bem?(元気?)」
と、おじさんの肩を叩いてあいさつします。
おじさんがネコ車で運んでいるのは『CANJICA(カンジッカ)』、ブラジル庶民が愛するトウモロコシのデザートです。
黄色ではなく真っ白なのは、Amido(でん粉)を取り除いて精製されたトウモロコシを使うから。
作り方も簡単です。
市販の『CANJICA』用トウモロコシを一晩水に漬けて軟らかくして煮ます。
そこへココナツミルク、コンデンスミルク、荒削りココナツ、牛乳、シナモン、砂糖を加えるだけ。
器に盛り、焼きアーモンドのスライスをのせると、さらに香ばしさが広がります。
ところで、ブラジルの母親たちの間では、『CANJICA』は母乳にいいと言われています。
「トウモロコシが母乳にいいの?」
と最初は思いました。
でも、どうやら、『CANJICA』と一緒に乳類をたっぷり摂り入れるので、そのような言い伝えが生まれたようです。
ミルクのように真っ白な姿も、何となく母乳を思い出させますよね。
というわけで、おじさんは鍋の中の『CANJICA』をじゃじゃっとコップに入れます。
そして、お好みでココナツ、シナモン、コンデンスミルクをトッピング・・・・・・。
甘くて素朴な味、これははまりますよ。
インフォメーション:
『CANJICA(カンジッカ)』おじさん
時間:午後5時過ぎ
場所:Bela Vista(ベラ・ヴィスタ)区のPedroso(ペドローゾ)界隈に出没
地下鉄São Joaquim(サン・ジョアキン)駅近く
値段:小R$0.75、中R$1.00、大R$1.50
[参考資料]
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