2008年サンパウロ・カーニバル体験記(下)
「せっかくブラジルにいるのだから、一生に一度ぐらい、カーニバルに出てみたい!」
サンバも踊れない私のカーニバル当日の体験記を3回にわたって紹介します。
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貸切路線バスに揺られること30分、私たちはAnhembi(アニェンビー)区のSambódromo(サンバカーニバル会場)に到着しました。
私たちが踊るスペースは幅14メートル、長さ530メートルで、「アドニラン・バルボーザ通り」という有名なアーティストの名前がつけられています。
我らが『Unidos de Vila Maria』は1日明けて、2日午前1時過ぎの3番目に出場。
バスから降りると、遠くから、一つ前の出場チーム『Acadêmicos do Tucuruvi』のBateria(パーカッション)の音が聴こえてきて、「いよいよ本番!」と気持ちも引き締まります。
しかし、コーディネーターの指示に従い、私が所属する「Ala Lupa & Torame」も隊列を組もうとしますが、なかなか上手くまとまりません。
「こら、きちんと並べ!!!」
「お前たちのせいで、俺たちは優勝を逃してもいいのか!!??」
と、ここでも怒声を浴びてしまいました。とほほ。
しばらくして、花火が夜空に舞い、『Vila Maria』の行進が始まりました。
私たちはパレードの後ろの方にいたため、なかなか観客の前に出ません。
でも、大きな声でテーマ曲を合唱し、それぞれ、お茶碗と花のついた棒を持って空高く突き出さないといけないのです。
腕がしびれ、声が枯れ、眠気と疲労でヘトヘト。
笑顔が苦痛に歪み始めた時、ようやく私たちの「Ala」が前進し始めました。
はてさて・・・・・・
生まれて初めて、大音量のリズムに乗り、目が眩むほどのライトに照らされた「アドニラン・バルボーザ通り」に出た私。
両側に迫るスタンド席にはところ狭しと観客がいて、私たちを見詰めています。
「この夜だけは、私がスター!!」とでも言いたくなるぐらい。
胸のうちには歓喜が沸いてきて、先ほどまでの腕の痛みなど何のその、自然と微笑みがこぼれてきました。
もう、最高!!!
でも、反省点も一つ。
パレード出場前は腹ごなしをしておいた方がいいです。
私はこの日、仕事を終えてすぐにパレードに参加したため、晩御飯を食べていませんでした。
だから、ゴール地点では空腹でめまいがして、気力で踊っていたためにほとんど記憶がありません(苦笑)。
こうして、私の生まれて初めてのカーニバルは幕を閉じました。
今年、優勝を狙っていた『Vila Maria』は惜しくも3位。
でも、2月8日にあった上位入賞チームのチャンピオンパレードにも出場することができ、本当に大満足な体験でした。
『Vila Maria』の皆さん、本当にありがとう!!!
(終わり)
写真説明:チャンピオンパレードにて、入場直前の私たちのAla(上から)、パレード後の芸者と歌舞伎役者、我らがマドリーニャのYUKA-Chan
[参考資料]
ブラジルのサーバー『UOL』のポータルサイトにて、今年のカーニバルのチャンピオンパレードの画像が楽しめます。
なかには知る人ぞ知る写真も!!(爆)
どうぞ、こちらをクリックしてご覧ください↓
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