米大手証券破綻、ブラジル金融界も大打撃!
今週初め、米国に端を発し世界の金融界を混乱に陥れたニュース、それが、米証券第4位のリーマン・ブラザーズ証券の経営破綻。
サブプライム問題にからむ巨額損失でみるみるうちに傾き、自力再建が不可能になったためで、同社の破綻にブラジルの金融市場も大打撃を受けているようです。
オンライン新聞『FOLHA ONLINE』(15日午後5時41分)によると、同日、サンパウロ証券取引所(Bovespa)において2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ以来の大暴落が発生、株価指数を表すIbovespaが7.59%下落で48,416ポイントとなり、売買回転率が65億7千万レアル(3771億1800万円、R$1=57.4円)まで高騰したそうです。
ちなみにBovespaで最も取引されている株はヴァーレ・ド・リオ・ドッセ(CVRD)とペトロブラス(Petrobras)で、株価がそれぞれ4.58%、6.15%落ち込んだとも。
そして、別のオンライン新聞『ESTADAO』(同日午後5時26分)は、外国為替相場ではドルが先週金曜日の12日に比べ1.85%上昇、1ドル=1.814レアルで終値をつけたと報道しています。
ブラジルではここ数ヶ月間、ドル安で海外旅行やインターネットでの個人輸入などが持てはやされていましたが、この米大手証券破綻の影響でこれらの商取引の動きが鈍るかも知れませんね。
ブラジルのカントリーリスクは17%落ちて309ポイントとなりました。
日本にいる時はこの手の話に興味をそそられませんでしたが、今回は海外に住んでいるからこそ、世界規模の金融連鎖反応をつくづく感じさせられました。
本当に、「華やかな金融業界、でも、ちょっと先は闇」ですね。
(写真はサンパウロのビジネス街、パウリスタ大通り界隈)
[参考資料]
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