
2011年早々、ブラジル全国を賑わせた話題に1月1日の第36代ブラジル大統領就任式があります。
2003年から8年間にわたって政権を握っていた労働者党(PT)のルーラ大統領が2010年末に退任、その後を引き継いだ人は、同じくPTのジルマ・ロウセフ(Dilma Rousseff)女史。
ブラジル初の女性大統領の誕生です!
さて、ルーラ前大統領もかなり型破りなところがありましたが、ジルマ新大統領もなかなか一筋縄ではいかない様子。
ブルガリアからブラジルへ帰化した父親とミナス・ジェライス州出身の教師である母親を持ち、比較的裕福な家庭で育ちましたが、青年期に武装左翼集団に入り、ゲリラ活動を行ったことで投獄され拷問を受けた経験の持ち主です。
出獄後はリオ・グランデ・ド・スル州に移り大学を卒業、同州の外郭団体に就職し、その後はポルト・アレグレ市財務長官、リオ・グランデ・ド・スル州エネルギー長官、そして連邦政府のエネルギー大臣と官房長官も歴任。
今回、ルーラ前大統領から後継者として白羽の矢を立てられましたが、キャリアも見た目も仕事に対する姿勢も、「ブラジル版・鉄の女」と例えられています。
というわけで就任式。
やはり、女性であることを意識して、エスコートに女性警察官を起用したり、演説で女性の社会進出向上などを訴えていました。
でも、私が一番感心したのは、ジルマ新大統領が就任パレードで乗っていたロールスロイスのナンバープレート。
男性・女性のどちらにも使用される大統領という意味のポルトガル語「PRESIDENTE」ではなく、「女性大統領」という意味のポルトガル語「PRESIDENTA」を使用していました。
でも、「PRESIDENTA」という言葉は誤りなのでは?
とかなりの物議を醸し出しましたが、これは間違いではなく、女性の大統領に対しては「PRESIDENTE」でも「PRESIDENTA」でも、どちらの呼称でも正しいのだそうです。
とことん「女性」を意識したブラジルの新大統領、今後の展開が楽しみです。
(写真はパレードで使用された「PRESIDENTA DA REPÚBLICA」と記されたナンバープレート)
[参考サイト]
Uso da palavra "Presidenta"
ジルマ公式サイト